choco


風来のシレンやトルネコの不思議なダンジョンが好きだった方は
プレイしているかもしれない「チョコボの不思議なダンジョン」シリーズ。
ローグライクゲームの中では親しまれてるシリーズだと思いますが
私もチョコダンが大好きで、1と2は結構やりこんでた覚えがあります。

そんなチョコダンシリーズの新作が
2019年3月20日に約10年ぶりに発売されました!!
その名も「チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!」



内容は2007年12月に発売された
「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」
のリメイク版となるため完全新作でないのは少し残念ですが
時忘れをプレイし逃した私のような人にとっては完全新作である。

今作の発売を聞いた時はいろいろと嬉しすぎて
「switchないけど買うか…?」と思ったほど発売日を心待ちにしてました。
(結局PS4でも発売してくれたので助かりました)

DL版を予約して発売日当日0時に勿論始めましたよ、ええ。
実に20年ぶりに遊ぶチョコボの不思議なダンジョンです。

というわけで私のような

「時忘れはプレイしてないけど過去作は遊んだ!」人向けに

今作のいい点とか過去作との相違点とかを交えながら
クリアしたプレイ感想日記を書いていこうかなと思います。

ストーリーに関してのネタバレは一切含んでいませんので
「過去作との相違点だけ確認したい」
「システムは確認したいがストーリーのネタバレは見たくない」
という人も安心してご覧いただければと思います。


ちなみに今作は残念ながら全区間配信禁止となっております。
リモートプレイもできないようですので
配信したり出先で遊びたい方には向きませんのでご注意を。




新要素「バディシステム」と「ジョブシステム」 について


まずチョコボの不思議なダンジョン「エブリバディ!」にあって
過去作である1と2、そして時忘れにもなかった新要素として

「バディシステム」が追加されました。


choco1

(C)2007, 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:Toshiyuki Itahana


一応2にも似たようなシステムがありNPCを連れ歩けましたが
使えるキャラと場面が決まっていたため自由度はかなり低く
「バディシステム」というより一時的なパートナーシステムだったかと思います。

が、今作はこのパートナーシステムがかなり改良され
バディシステムとして生まれ変わりました!

2では特定のキャラを特定のダンジョンでしか連れ歩けませんでしたが
今作は好きなバディを好きなダンジョンへ連れていけます。
さらに各キャラ固有アビリティを持ってる部分は健在で
固有スキルも好きな時に発動できるようになりました。

全てのモンスターをバディにできるため
ダンジョンに合ったバディを連れ歩けるのが大変ありがたいです。
雑魚モンスターだけでなくボスや一部のNPCも仲間になります。
そして二人プレイにすれば2P側でバディを動かすことができます!!



次に「ジョブシステム」の追加について。


choco2

(C)2007, 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:Toshiyuki Itahana

FFやDQシリーズのように、チョコボの「ジョブ(職)」を変更できるようになりました。
これはリメイク前の時忘れの迷宮にはあったシステムですが
過去作1と2には完全になかった追加要素となります。

今作はチョコボのレベルとは別にジョブレベルが存在します。
ジョブごとに固有アビリティが設定されており
ジョブレベルがあがれば使えるアビリティも増えていきます。

ジョブはすっぴん(初期チョコボ)合わせて13種類あるため
ジョブレベルをあげてダンジョンを攻略する楽しみが増えました。



「制限ダンジョン」の存在


今作は「制限ダンジョン」なるものが追加されています。

通常ダンジョンは持ってる装備・アイテムを駆使してクリアするのに対し
制限ダンジョンは「装備なし・アイテムなし」の状態で始まるため
ダンジョン内で拾える装備やアイテムを駆使して進む形になります。

さらにレベル制限も設けられており、ダンジョンごとに内容制限もかかっています。
例えばチョコボのレベルが50であっても
レベル制限が30なら強制的にレベル30のチョコボで挑むことになります。
内容制限については「ずっとHPが1」「ずっと満腹度0%」
「敵を全て倒す」などダンジョンによりさまざまです。

バディも一部のダンジョンを除き連れていけないため
完全に生身のチョコボでダンジョンを攻略する形になります。
かわりに全6Fだったり8Fだったりと攻略階数は少ないです。

このレベル制限がわりと制限ダンジョンの厄介なところで
「死んだからレベルあげてまた挑もう」ということができません。
アイテムも持っていけないため回復がぶ飲みして…とかもできません。

唯一できるのがジョブ変更なため
そのダンジョンにあったジョブで挑むのが攻略の鍵となります。
試行錯誤してクリアしたい人にとっては楽しい要素となりますが
自由にダンジョンを進めたい人にとってはちょっと面倒かもしれませんね。


ダンジョン攻略の難易度が下がっている


初心者でも遊べるように、今作は大幅にダンジョンの難易度が下がってる気がします。
というのもダンジョンがシンプルなんですよね!

過去作はわりとダンジョン内の作りが凝っており
障害物がおいてあったり、ワープ床があったり
ダンジョン内に装備を強化できるかまどなども置いてありました。

2ではモンスターが他モンスターをいじめることがあり
いじめて倒した場合は倒したモンスターがレベルアップするシステムもありました。
地形を利用して攻撃してくるモンスターなどもおり
壁を削ってアイテムを得るということも可能でした。

しかし今作はそういった複雑な要素が一切排除されました。
床にあるトラップ類だけは健在ですが
フロアは壁以外の障害物はなく、特別行動をしてくるモンスターもいません。

さらに1,2にあったATB要素がなくなり
完全に1マス動いた分だけ敵が動くようになりました。

そのため今作はチョコボやモンスターの下にあったATBバーが廃止されています。

ダンジョンの作りだけでなく戦闘面もかなりシンプルになりましたので
マス数だけ気にして敵を倒し、階段を降りればよくなりました。



ダンジョンからの脱出が簡単


ダンジョン攻略の難易度もさがりましたが
個人的に攻略難易度を大幅に下げている要素が
「いつでもダンジョンから帰れるようになった」ことだと思います。

過去作はテレポのしおりを使うことでしかダンジョンから脱出できませんでした。
そのためいつでも帰れるようしおりは大事に持ち歩く必要があり
そのしおりも毎回手元にあるとは限らないため
どこで帰るかなど過去作ではわりと重要な選択肢でした。

ところが今作は階段に行けば簡単にダンジョンから脱出できるようになっています。
難易度はノーマルとハードがありますが、この要素はどちらを選んでも変わりません。
とにかく階段にいけば帰れてしまうため「そろそろ危ない」「一旦帰りたいな」と思ったら
アイテムを気にせず何のリスクもなくスッと帰れてしまいます。

何かあった時の場合に備えてテレポの羽をずっと持ち歩いてましたが
使う場面はほとんどありませんでしたね。


装備強化の難易度もかなり低め

今作の強化ですが、従来通りアイテムで鍛える方法と合成で鍛える方法があります。
それに付け加え街の鍛冶屋でもお金を払えば簡単に強化ができます。

今作は装備強化の何が楽かって言うと
「装備の強化上限」がきまっているため
すぐに上限に到達できる点にあります。

1と2のツメとクラの最大強化値は+99だったと記憶しているんですが
今作は「22回まで強化可能」など装備ごとに上限が設定されています。
合成システムもかなりわかりやすくなっているため
初心者でも簡単に装備の強化ができるようになりました。

1回だけ強化値を上限突破できますが、これも1回きりなので
突破までしてしまった場合は本当にもう装備を鍛える必要がないです。

強い装備を拾ったら、合成でプラス値を引き継がせるだけでほぼ上限いきますので
「不思議のダンジョンシリーズって装備強化めんどくさいんでしょう?」
って思ってる方は気楽に始められる難易度に調節されています。


今作は街の「発展要素」がない


過去作はダンジョン内からアイテムを持ち帰り
NPCに売ったり特定の場所で使ったりすることで村が発展していきました。

今作はそういった要素がまったくなく
「制限ダンジョンをクリアして街の機能を復活させる」形式となっています。

例えば薬屋さんのNPCの制限ダンジョンをクリアしたら薬が買えるようになり
花屋さんの制限ダンジョンをクリアすれば花の種が買えるようになります。

制限ダンジョンをクリアするのがやや面倒ですが
特定のアイテムを集める必要がない部分では楽になったと言えます。
発展にアイテムが不要になったため
ダンジョンで拾ってきた大事なアイテムを消費する必要もなくなりました。

逆に制限ダンジョンを攻略しなければそのNPCが使えない不便さはありますが
ゲーム進行に必要不可欠なNPCのダンジョンはわりと簡単なため
誰でもクリアできる難易度に設定されていると思います。


本の強化要素が廃止され、他の要素も一部廃止された


過去作は「不思議なしおり」を使い本の読解レベルを上げる強化要素がありました。
読解レベルを上げると本が強くなり、同じファイアの本でも
読解レベルが高いほど威力が高くなりエフェクトもかわりました。

ところが今作は不思議なしおりが廃止され、本の強化システムもなくなりました。
これは恐らくですがジョブシステムがあるからなのかな?と思います。
本を強化してどの職でも強魔法が使えてしまうと
黒魔導士や他の一部のジョブの存在意義が薄れてしまいますからね。

他に廃止された要素としては
・1の「珠」2の「ハネ」アイテムの存在
・2にあった装備の耐久度システム
・1、2にあったリサイクルボックスの存在
・1、2にあったダンジョン内のかまどの存在
・1、2にあったトードカードなど変身システム
・1、2にあった「ハムホイッスル」「テレボボックス」アイテムの存在

などが全てなくなっています。
こうやってみるとわりと廃止されてますね!!

ちなみにハムホイッスルは廃止されましたが
今作にもしっかりと我らのアイドル、ドル君はいるのでご安心ください。
普通に言葉をしゃべるようになったドル君をご覧あれ。


チョコボ達が…喋る!!

これは個人的にびっくりした変更点だったんですが
今作はなんとチョコボが喋ります。

喋るといっても「キュルル?」とか「キュピー!」とかその程度なんですが
なんとなく人が喋ってるなぁという感じはします。
過去作のあの独特の鳴き声に慣れてしまっていると
ちょっと違和感というか寂しく感じてしまう変更点ですね。

というか今作は重要なNPCが全員喋ります。
過去作からカミラやシド、バハムートたちがゲスト出演してるんですが
みんな声があてられているのでかなり新鮮です。

個人的にチョコボのあの独特な鳴き声が好きだったため
可能ならバイオRE2みたいに過去作のSEをDLCで販売してほしいですね!



今作もクリアしてからが本番!

1も2も、エンディング見た後が本番っていうか
クリア後にダンジョンが増えたりしましたが
今作も例にもれずクリア後の特典が用意されています。

さらにやりこみ要素が多いため
トロフィーコンプなどを目指す人は本当にクリアしてからが本番です。

公式で「1000回遊べるRPG」の紹介文がありますが
やりこむ場合はわりとそれくらいいくかもなーと思っています。

ちなみに私はレベル64(魔獣使いレベル8)でクリアしましたが
それでもトロフィーコンプ率は15%程度でした。恐ろしい…。


クリアしてみての感想


過去作から色々と改変されており寂しく感じる部分もありますが
ジョブがたくさんあり、バディにできる仲間も100種類以上おり
ストーリーダンジョン、制限ダンジョンなど潜れるダンジョンも多い。

まさに「エブリバディ!」の名に恥じない
一人でもわいわい楽しめる仕上がりになってます。
何よりバディを使って二人プレイができるようになったため
ほんとうにわいわい遊べるようになりました。

過去作品のキャラが登場し当時のBGMも聞けるため
過去作品をプレイした人は「懐かしー!」って思う要素も用意されています。
今作もドル君を登場させてくれたあたり運営わかってるなと思いました。

過去作を遊んだことがある人はもちろん
「今作が初めての不思議なダンジョン」
という人も問題なく遊べるようにな作りになっています。
プレイ方法の説明などかなり親切に準備してくれていますので
初めてさんでも心配せず購入いただければと思います。

購入特典であるバディチョコボについて
現時点でまだ販売されていませんが、今後DLCで出すようなので楽しみですね。
バディだけでなく他にもDLC要素を出してくれたらもっと嬉しいですね!


そんなわけで、私はまだまだクリア後のダンジョンが残っているので
あと1ヶ月くらいはチョコダンを満喫しようかと思います!