前回はヘレナのストーリーを紹介しました。今回はその続きともいえるメイ・インのストーリーを見ていきましょう。メイはアイランド→アベレーションからの続投となります。まだそちらのストーリーを読んでいない方は是非先に見てから本編を読むことをおすすめします。
メイ・インの調査書の数は全部で30枚です。読みやすいよう、あくまで私なりにまとめたストーリー内容となりますのでその点よろしくお願いします。原本が気になる方は是非エクスプローラーノートを集めて見てみてくださいませ。
メイ・インの調査書の数は全部で30枚です。読みやすいよう、あくまで私なりにまとめたストーリー内容となりますのでその点よろしくお願いします。原本が気になる方は是非エクスプローラーノートを集めて見てみてくださいませ。
それではいってみましょう!
エクスティンクション編 メイ・イン・リーのストーリー
(※ )部分はストーリーが分かりやすいよう入れている注釈です。
ストーリーに関する重要部分やゲームのメタ的な部分については太字にしています。
#01
あんたがいなくなってから、自分の考えを書き留めることに意味を見出せなくなった。むしろそうすることを避けていたのかもしれない。今日、ヘレナと話をする前、何度もダイアナの名前を叫びそうになった。
私はあんたのおかげで、自分にすら隠し続けていた自分の気持ちと考えに向き合うことができた。あんたの中には私が長い間失っていた何かがあった。大事なものを失ったという事実を乗り越えることは簡単じゃない。今でも私にはよくわからない。私が知っているのは、それがとても疲れることで、辛いってことだけだ。私だけだったらきっと、その程度じゃすまなかった。
まだ生きている者たちのためにも私は耐えなければならない。でも私はこの首と心と共に、あんたを背負いながら最後まで歩いていく。いつでも一緒だ。(※首=ダイアナにもらった首飾りのこと)
#02
この鎧の巨人のコントロールはどんどん簡単になっていく。でもどうしても慣れそうにない。腕と足は自分のもののように動かすことができる。でも中にいると不安になってくる。それに私を取り囲んでいる光のせいで時々、わけが分からなくなる。
ヘレナは私よりもずっと巨人に適応してる。それなのに彼女はいつもみたいに、自分の事を過小評価している。私があの老いた怪物を深淵に投げ込んで以来、彼女はいつも側にいて私を助けてくれる。彼女はそこからだけじゃなく、地獄そのものから助けてくれた。
初めてであった時、彼女は動物の排泄物にかなり興味を示していた。そのことに関しては永遠に理解できないかもしれないが、一緒にこの道を歩いてきたことで、彼女の魂の強さは私にも感じることができる。それを守れるなら私はなんだってする。
ヘレナは私よりもずっと巨人に適応してる。それなのに彼女はいつもみたいに、自分の事を過小評価している。私があの老いた怪物を深淵に投げ込んで以来、彼女はいつも側にいて私を助けてくれる。彼女はそこからだけじゃなく、地獄そのものから助けてくれた。
初めてであった時、彼女は動物の排泄物にかなり興味を示していた。そのことに関しては永遠に理解できないかもしれないが、一緒にこの道を歩いてきたことで、彼女の魂の強さは私にも感じることができる。それを守れるなら私はなんだってする。
#03
私たちはヘレナが調べたがっていた建築物に到着した。早く入らないと興奮しすぎて彼女が気絶してしまいそうだ。キャンプを設営している間、彼女はまるでウサギみたいにあちこち飛び周り、中にあるものについてあれこれと想像を膨らませていた。
彼女とは違ってこの手の謎には興味がない。物事はなるようにしかならない、理由なんてどうでもいい。それが私たちの生活の助けにならない限り、ここに誰が空っぽの宮殿を築こうが、その目的が何であろうがどうでもいい。
それでも、私はヘレナの直感を信じてる。きっと彼女の満足するようなものが見つかるはずだ。そうすればしばらくの間、幸福に満たされた静寂を享受できるはずだ。
彼女とは違ってこの手の謎には興味がない。物事はなるようにしかならない、理由なんてどうでもいい。それが私たちの生活の助けにならない限り、ここに誰が空っぽの宮殿を築こうが、その目的が何であろうがどうでもいい。
それでも、私はヘレナの直感を信じてる。きっと彼女の満足するようなものが見つかるはずだ。そうすればしばらくの間、幸福に満たされた静寂を享受できるはずだ。
#04
私はこの場所が好きじゃない。ヘレナは失われた知識の保管庫だと言ってる。でもここにいるとサンティアゴと一緒に探検した部屋のことを思い出す。そこには無数のガラスの棺があり、動物と人間がその中で眠りについていた。ネルヴァと戦った場所が天国の果てだとしたら、あそこは間違いなく地獄の十穀だった。
ここには例の悪魔はいないが、やっぱり人間が入っていい場所には思えない。ここには大地や空の気配がない。どこを見ても初めて目にするような奇妙な金属と機械ばかりで、ダイアナたちでも使いこなせそうにない。
カズマにパトロールを強化するように言っておこう。油断は禁物だ。
#05
ホールには驚くべきものが隠されていた、そう表現するしかない。私はそれをパトロール中に発見した。それを見つけたのは小さな部屋の中で、その目的は理解できないが、とにかく美しい。
まるで宝石のような形をしていて、磨かれた表面は金属のように滑らかで、美しくも荘厳な黄金色に光輝いている。それは空中に浮いているが、どうやっても動かすことができない。そしてその光は暖かいが、触るとひんやりとしてる。
ヘレナが調べたがりそうだ。それでも正体がはっきりと分かるまでは、彼女の研究は私が管理するつもりだ。
まるで宝石のような形をしていて、磨かれた表面は金属のように滑らかで、美しくも荘厳な黄金色に光輝いている。それは空中に浮いているが、どうやっても動かすことができない。そしてその光は暖かいが、触るとひんやりとしてる。
ヘレナが調べたがりそうだ。それでも正体がはっきりと分かるまでは、彼女の研究は私が管理するつもりだ。
#06
信じられないことが起こった。私があのアーティファクトに触れた時は何の反応もなかった。でもヘレナがそれに触れた途端に、その黄金の輝きが目も眩むような光へと変わった。視力が回復した時には、アーティファクトはすでに粉々になってた。純粋な太陽光のような小さな宝石だけがそこに残り、空中に浮いていた。他の部分はただの殻だったということだろうか?
幸いなことに、ヘレナに怪我はなかった。でも私の不注意に弁解の余地はない。私は彼女を守ると誓ったのに、もう少しで失敗するところだった。もっと慎重にならなければ。
私は同じ失敗は繰り返さない。ヘレナが触れる前に、私は空中に浮いていた宝石を奪い取った。それが安全だと分かるまでは彼女には触れさせない。
#07
できればこの宝石を粉々にしたいが、その方法が分からない。これを持っているとその肌触りと重さを感じることはできるが、それは影を作らず、叩いても何の音もしない。まるでここに存在していると同時に、手の届かない場所にあるようだ。
でもヘレナは、それが多くの疑問を解き明かすための鍵だと考えている。だから安全な場所から調べるのは許すことにした。彼女は最初、私の予防処置に激怒した。でも心から怒っていたわけじゃない。そしてやがて、彼女は私の判断に理解を示してくれた。
ヘレナはこの宝石が大きな変化をもたらす可能性があると言ってる。彼女の言ってることが全部わかるわけじゃない。だけど前よりも宝石を慎重に扱うようになった。私にしてみればそれで満足だ。残念だが、そのうち誰もこの宝石のことを気にしなくなるだろう。
#08
地平線に大群の姿が見える。今までに見たことがない程の数だ。その先頭にいる悪魔は山に影を落とすくらい大きい(※タイタンのこと)。それがこちらに向かってきていることに気づいた私たちは、キャンプを片付けて荒地に向かった。しかし私たちが移動すると、その集団も後を追ってきた。これはただの偶然じゃない、これは狩りだ、そして私たちは獲物だ。
ヘレナは宝石が私達を助けてくれるかもしれないと言った。それでも私は彼女が宝石に触れることを許さなかった。背中合わせになって戦えば彼女を守れる。でも理解できないものから彼女を守ることはできない。
とにかく、戦闘が始まれば正面からぶつかるしかない。敵がどれだけいようと、私が相手をしてやる。そしてここにいる皆のために勝つ。勝たなくてはならない。
ヘレナは宝石が私達を助けてくれるかもしれないと言った。それでも私は彼女が宝石に触れることを許さなかった。背中合わせになって戦えば彼女を守れる。でも理解できないものから彼女を守ることはできない。
とにかく、戦闘が始まれば正面からぶつかるしかない。敵がどれだけいようと、私が相手をしてやる。そしてここにいる皆のために勝つ。勝たなくてはならない。
#09
全部私のせいだ。最初はこちらが敵を圧倒した。だから奴らのボスが戦場に現れた時、私はそいつを始末しようとした。それが破滅のもとだった。鎧の巨人でも、その皮膚に傷1つつけることができなかった(※相手はキングタイタンです)。なんて私は弱いのだろう。
私はまたヘマをした。戦闘が始まる前にヘレナに太陽の宝石を盗まれていたのだ。だがそれがなければ私は死んでいたかもしれない。その悪魔が私を潰そうとした時だった。ヘレナは巨人の殻を開くと、その宝石を高く掲げ、自分の手首にある金属の印の中にそれを置いた。
私の頭に悲鳴が鳴り響いた、ただ怪物たちが受けた衝撃はそれ以上だった。怪物たちは混乱に陥って退却を始めた。私はこれが最後のチャンスだと直感した。残っているのはヘレナと私だけだ。死んでいない者たちも長くはもちそうになかった。ヘレナ自身も立ち上がれないほど疲弊していた。だから私は巨人を使って彼女を抱きかかえ、そこから逃げ出した。
私はボロボロになりながら、とにかく逃げた。
#10
私は保護者として失格だ。彼らはダイアナの仲間だった。彼女が残した生きた証だった。彼女は私に彼らを預けたのに全員死なせてしまった。サンティアゴ、ウーズイ、ダイアナの時と同じだ。本物の戦士は自分の命を賭けて愛する者たちを守る。でも私は炎から逃げ出し、全てを灰にしてしまった。いつもそうだ。
私が唯一救うことのできた人物は、今も何とか命を繋ぎとめてる。彼女の肌には無数の光の筋が浮び上っている。目を覚ましても数分後には再び眠りについてしまう。彼女は目を覚ますと、詩を読むかのように、意味の分からないことを呟く。遠くにある墓が彼女を呼んでいて、私たちはそこに行かなければならないらしい。その墓に行けば治るのかと聞いたが、わけの分からない答えしか返ってこなかった。彼女が起きるたびに、その声が遠ざかっていく。
ヘレナ、私はあんたから絶対に離れない。その心臓の音とかすかな息遣い。私にとってはそれが全てだ。
#11
ヘレナは睡眠中に触れながら汗をかいている。そしてついに目を開かなくなった。残された希望は、もうろうとした意識の中で彼女が書いたメモと地図だけだ。
彼女は時々その苦しみの中で、意味不明な言葉とも、うめき声ともとれるようなことを呟いている。私は食べ物を砕いて粉状にし、水を使って彼女の喉に流し込むことしかできなかった。移動する時は、巨人のコントロールルームの端に彼女を縛り付け、彼女の無事を確かめるために何度も止まりつつ前に進んだ。
こうなったのは全部私のせいだ、弱っていくヘレナが心配だ。彼女を失ってしまったら、私は何一つ成し遂げられなかったことになる。私は一体これからどうすればいいのだ。
お願いだから、彼女まで連れて行かないでくて、頼む。
#12
予言や千里眼はあまり信じてない。でもヘレナが言っていた墓は、彼女にとって唯一のチャンスなのかもしれない。彼女がもう私の言葉にすら反応しなくなった。私が彼女を目覚めさせるためにできることは何もない。彼女の書いた地図が正確であることを祈るしかない。
だとしても、まだそこまでかなり距離がある。汚染された荒地からは出られたが、目の前には氷と雪の大地が広がってる。地上では嵐が猛威を振るっていて、鋼の巨人でも、なかなか前に進めない。一歩進むだけでも大変だ。巨人の力がだんだん弱くなってるような気がする。この先に進むには、巨人に紫の炎――ダイアナはエレメントと呼んでいた――を食べさせる必要があるかもしれない。(※MEKの燃料値の回復はインベントリ内にエレメントを入れておく必要がある)
自分の力だけでこの寒さを乗り越えるしかないようだ。
だとしても、まだそこまでかなり距離がある。汚染された荒地からは出られたが、目の前には氷と雪の大地が広がってる。地上では嵐が猛威を振るっていて、鋼の巨人でも、なかなか前に進めない。一歩進むだけでも大変だ。巨人の力がだんだん弱くなってるような気がする。この先に進むには、巨人に紫の炎――ダイアナはエレメントと呼んでいた――を食べさせる必要があるかもしれない。(※MEKの燃料値の回復はインベントリ内にエレメントを入れておく必要がある)
自分の力だけでこの寒さを乗り越えるしかないようだ。
#13
左腕がかなり痛い。骨が折れているかもしれない。エレメントを探していた時に怪我をしてしまったのだ。嵐と旅のせいで私は体力を失っていた。そんな無防備な私を獣たちが見逃すはずがなかった。激しい戦いだったが、残っていた獣たちも最後には諦めてくれた。でもその戦いのせいで私は大きな代償を支払うことになった。
キャンプまで戻るのに半日かかった。雪に足をとられて、幾度となく滑って転んだ。そのたびに体が立ち上がるなと言ってきた。何度かその言葉に耳を傾けそうになった。できることならそうしたかった。痛い。寒い。疲れた。とにかくそれを終わらせたかった。
なんとなくわかった気がする。ここが私の限界、私の終着地なのだ。
#14
外で嵐がうなり声を上げる中、私は鎧の巨人のお腹の中で眠りにつき、夢を見た。私は故郷に戻っていた。イー地方にある私たちの小さな村。村は暴動のまっただ中だった。全員が穀物庫に集まっていて、降伏するかどうか話し合っている。議論が終わりそうになかったので、私は立ち上がり、槍を持つと、出口へと向かった。
「見たか?彼女ですら、あのクズに負けることよりも皇帝のために死を選ぶ」ある男が言った。
「そうじゃない」と答えると、私は彼の方を向き「死ぬつもりはない。生き残ってみせる」と言った。
他の者たちは私たちの知らない私たちの記憶のことを話していた。私が長い間探していた故郷は最初から存在していなかったのかもしれない。例えそれが事実だとしても、その言葉は私のものだ、それだけは間違いない。これは終わりじゃない。私が死ぬべき場所はここじゃない。
生き残ってみせる!
#15
私を攻撃した獣たちは私の獲物だ。私はその群れを見つけるために引き返した。私の前に跪かせてやる。
その獣は空中を歩くように移動した(※マナガルムのこと)。見えない足掛かりから次の足掛かりと飛び移って私を攻撃してきた。おかげで動きを予測するのは簡単ではなかった。それでも金属の罠(※恐らく大型トラバサミのこと)を使って機動力を奪うことで、その動きを封じることができた。彼らは遠くから氷の矢を放ってきた(※冷凍ブレス持ち)が、私を止めることはできなかった。
眠りについた後、私は彼らを服従させるために説得を行った。そして私はその群れのリーダーとなった。彼らの力は旅の助けになる、でもそれだけではまだ足りない。これはまだ始まりにすぎない。
その獣は空中を歩くように移動した(※マナガルムのこと)。見えない足掛かりから次の足掛かりと飛び移って私を攻撃してきた。おかげで動きを予測するのは簡単ではなかった。それでも金属の罠(※恐らく大型トラバサミのこと)を使って機動力を奪うことで、その動きを封じることができた。彼らは遠くから氷の矢を放ってきた(※冷凍ブレス持ち)が、私を止めることはできなかった。
眠りについた後、私は彼らを服従させるために説得を行った。そして私はその群れのリーダーとなった。彼らの力は旅の助けになる、でもそれだけではまだ足りない。これはまだ始まりにすぎない。
#16
腕はほとんど回復した。痛みを感じることなく鎧の巨人を操作することができる。重い物を持ち上げたり殴ったりしてみても悲鳴を上げなくなった。やるなら今しかない。そのころにはさらに多くの動物が私の仲間になっていた。
大フクロウ(※ユキフクロウのこと)は雪の様に白い羽を持っている。彼らは空から私をめがけて急降下してきた(※彼らは滑空攻撃ができる)。でも私はその爪をかわし、彼らをねじ伏せることに成功した。その視野の広さのおかげで、今では簡単に事前に危険を察知できるようになった。
私の群れは大きくなり、私の力も戻ってきた。出発する時間だ。もう少し頑張ってくれ、ヘレナ。必ずあの墓に連れて行く、約束だ。
大フクロウ(※ユキフクロウのこと)は雪の様に白い羽を持っている。彼らは空から私をめがけて急降下してきた(※彼らは滑空攻撃ができる)。でも私はその爪をかわし、彼らをねじ伏せることに成功した。その視野の広さのおかげで、今では簡単に事前に危険を察知できるようになった。
私の群れは大きくなり、私の力も戻ってきた。出発する時間だ。もう少し頑張ってくれ、ヘレナ。必ずあの墓に連れて行く、約束だ。
#17
移動中も、私は獣たちを仲間に引き入れ続けた。巨大な宮殿の中では、トゲを矢のように打つことのできるトカゲ(※ヴェロナサウルスのこと)と、私の荷物程度なら容易に運ぶことのできる空飛ぶイモムシ(※ガスバグのこと。所持重量の値が高い)をテイムした。
彼らの考え方や規律には初期の仲間たちと異なる部分もある。それでもその力は非常に強力だった。彼らが私の仲間として、鎧の巨人と一緒に戦ってくれれば、目の前にどんな怪物が立ちはだかっても恐くない。
私が誰であるかを世界に思い出させる時が来た。墓に向かって行進しながら、私の名をこの大地に刻み付けてやる。そうすれば永遠に語り継がれることになるだろう。私こそがビーストクイーンだ。私を拒否できる者はいない。
彼らの考え方や規律には初期の仲間たちと異なる部分もある。それでもその力は非常に強力だった。彼らが私の仲間として、鎧の巨人と一緒に戦ってくれれば、目の前にどんな怪物が立ちはだかっても恐くない。
私が誰であるかを世界に思い出させる時が来た。墓に向かって行進しながら、私の名をこの大地に刻み付けてやる。そうすれば永遠に語り継がれることになるだろう。私こそがビーストクイーンだ。私を拒否できる者はいない。
#18
地図が正しければ、もうすぐ墓が見えてくるころだ。怪物と醜い獣たちが立ちはだかったが、それほど手強い相手ではなかった。どうやらもう私たちを邪魔するものはいないようだ。しかし後ろからは何かが迫ってきているのを感じていた。しかもどんどん近づいてきている。
新たな群れだ。前に私達を襲った巨大な悪魔は見当たらなかったが、それとは違う種類の小さな怪物たちがいた。リーダーに比べて小さいが、それでも普通の獣よりははるかに大きい。しかも力もかなり強そうだ。
幸運なことに、私の群れのほうが足が速かった。向こうよりも先に墓に到達する必要がある。それにヘレナをすぐに治すことができれば、戦わずにすむかもしれない。
新たな群れだ。前に私達を襲った巨大な悪魔は見当たらなかったが、それとは違う種類の小さな怪物たちがいた。リーダーに比べて小さいが、それでも普通の獣よりははるかに大きい。しかも力もかなり強そうだ。
幸運なことに、私の群れのほうが足が速かった。向こうよりも先に墓に到達する必要がある。それにヘレナをすぐに治すことができれば、戦わずにすむかもしれない。
#19
洞窟の入口はすぐに見つかった。そこにたどり着くと、ヘレナが体を起こした。完全に目を覚ましたわけじゃなかったが、彼女の言葉を聞き取ることはできた。
「昇天の霊廟。祭壇を探せ」
グズグズしている暇はない。私は入口を守るために群れの大部分をそこに残すと、信頼を置く一部の獣を連れて洞窟の奥へと進んだ。そこには異形の生物たちがいた。ヘレナを治すには、この不自然な獣とその穢れた血を墓から排除する必要がありそうだ。
ゴールはもう目の前だ。血管の中をいつも以上に興奮が駆け巡る。今の私を邪魔した者は、一瞬でバラバラになってしまうだろう。
「昇天の霊廟。祭壇を探せ」
グズグズしている暇はない。私は入口を守るために群れの大部分をそこに残すと、信頼を置く一部の獣を連れて洞窟の奥へと進んだ。そこには異形の生物たちがいた。ヘレナを治すには、この不自然な獣とその穢れた血を墓から排除する必要がありそうだ。
ゴールはもう目の前だ。血管の中をいつも以上に興奮が駆け巡る。今の私を邪魔した者は、一瞬でバラバラになってしまうだろう。
#20
獰猛な獣を全て始末した後、洞窟の心臓部へと続く道を見つけた。これがもし皇帝の霊廟だとしても、あまりにも美しすぎる。この墓の名前には他の意味があるようだ。
壁沿いの金鉱脈からは、花のようにクリスタルが芽吹き、輝いている。クリスタルがその空間を優しく照らしており、部屋の中心にあるクリスタルは、演壇に降り注ぐ日光によって、まばゆいばかりの光を放っていた。
その祭壇には何かの道具のようなものが乗っていた。ダイアナたちが使っていたベッドに似ている。ただ大きさも装飾の細かさもそれとは比べ物にならない。ここにヘレナを寝かせろということなのだろう。そうすればあの機械がきっと彼女を治してくれる。そのはずだ。
#21
上手く行った、予想どおりだ。ヘレナを中央の祭壇に寝かせてから後ろに下がると、機会が音を立てて歌い出した。クリスタルがさらに輝きを増し、淀んでいた洞窟の空気が温かく心地いいものに変わった。
ヘレナはどんどん回復していった。汗が止まり、呼吸も安定している。まるでホタルのように、寝ている彼女の周りを金色の輝く光が飛び回っている。彼女はこれ以上ない程安堵した表情を浮かべていた。光は部屋全体に広がっていた。私は彼女の様子を見ながら、自分の心臓の鼓動が落ち着き、安定していくのを感じていた。
残念ながら、その作業はすぐには終わらなかった。そうしている間にも追ってきた群れが近くに迫りつつあった。時間を稼がなければならない。
#22
私はその部屋を封鎖し、小さな怪物が私の目を盗んで侵入した時の防衛策として一対の獣をそこに残した。部屋を開くには時間が掛かるだろう。でもこの戦いが終わった後であれば、ある程度の苦労は受け入れられる。
私は残りの獣たちと鎧の巨人を使って、洞窟の入口の手前に防衛陣形を敷いた。遠くには、近づいてくる群れの姿が見える。私の群れよりも数が多い、すぐにこちらに襲い掛かってくるだろう。
私はここから一歩も引かない。撤退することも降参することも考えていない。最後には、奴らが死ぬか、私が死ぬかのどちらかだ。
かかってこい。準備はできてる。そうだろ?ダイアナ。
#23
最初の攻撃は跳ね返すことができた。だが犠牲が出なかったわけではない。テイムされていない怪物たち以上に私の動物たちは激しく戦った。私の仲間は減っていく一方だが、迫りくる悪魔たちの勢いは一向に衰えなかった。鎧の巨人で小型の怪物たちを簡単に倒すことができるのは仲間のおかげだ。それでもあの我慢強さは警戒する必要がある。
真下の墓から、何かが沸きあがってくるのを感じた。あの機械はまだ動いている。もう少しこの群れを抑え込むことができればヘレナが目覚める。そうすればここから脱出できる。
でもまずは私が持ちこたえなければならない。
#24
次から次へと怪物たちが現れる。まるで無限に沸いてくるかのようだ、でもそんなはずはない。とにかく戦い続けるしかない。
時間が経つにつれて、状況はどんどん悪化してきた。1匹また1匹と仲間が倒れていき、敵の攻撃の合間ぐらいしか休むことができない。まぶたが重い、筋肉が痛い。こうやって書いていないと、集中力が切れてしまいそうだ。
巨大な悪魔たちはまだ動いていない。小さな動物たちを使って私の戦力を削ぎ、私が疲れ切ったところを攻撃するつもりだ。それでも時間制限がないわけではない。下にある墓からまだ音が鳴り響いてきているからだ。奴らの我慢にもいずれ限界が訪れる、その時にこの戦いの行方が決まる。
かかってこい!私はイーのメイ・イン・リー、ジャングルと深淵と荒れ地のビーストクイーンだ!私に挑戦するというのであれば、命を賭けて戦おう!
時間が経つにつれて、状況はどんどん悪化してきた。1匹また1匹と仲間が倒れていき、敵の攻撃の合間ぐらいしか休むことができない。まぶたが重い、筋肉が痛い。こうやって書いていないと、集中力が切れてしまいそうだ。
巨大な悪魔たちはまだ動いていない。小さな動物たちを使って私の戦力を削ぎ、私が疲れ切ったところを攻撃するつもりだ。それでも時間制限がないわけではない。下にある墓からまだ音が鳴り響いてきているからだ。奴らの我慢にもいずれ限界が訪れる、その時にこの戦いの行方が決まる。
#25
ようやくその時が来た。巨大な悪魔たちが動き始めたのだ。仲間の動物たちが死に、鎧の巨人もダメージを負っているが、奴らの手下は全て始末した。後はあの悪魔たち次第、そして私次第だ。つまりこれで決着がつくことになる。かかってこい!私はイーのメイ・イン・リー、ジャングルと深淵と荒れ地のビーストクイーンだ!私に挑戦するというのであれば、命を賭けて戦おう!
#26
私は勝利した。鎧の巨人はうめき声と火花を上げ、私の唇には血がつき、アーマーには血が滴り落ちているが、私は勝利した。
長くて激しい戦いだった。力では勝ち目がない。だから私は巨大な敵たちに攻撃をさせてから、関節部分を狙ってカウンター攻撃を仕掛けた。さらに奴らの動きを鈍らせた後、弱点を狙い、とどめを指せるようになるまで体力を削り取った。それでも簡単な戦いではなかった。追いつめられた瞬間が何度もあった。
でも最後には大悪魔は死に、私はこうして立っている。立っているだけではなく動けるようになったらすぐにヘレナの様子を見に行こう。
長くて激しい戦いだった。力では勝ち目がない。だから私は巨大な敵たちに攻撃をさせてから、関節部分を狙ってカウンター攻撃を仕掛けた。さらに奴らの動きを鈍らせた後、弱点を狙い、とどめを指せるようになるまで体力を削り取った。それでも簡単な戦いではなかった。追いつめられた瞬間が何度もあった。
でも最後には大悪魔は死に、私はこうして立っている。立っているだけではなく動けるようになったらすぐにヘレナの様子を見に行こう。
#27
光の声がこだまする墓にたどり着いた。機械とクリスタルが美しいリズムで拍動していて、無数の金色のホタルたちがその音楽に合わせてヘレナの側で踊っている。彼女の体は太陽のように光り輝き、祭壇の上に浮かんでいる。
部屋全体が光り輝き、ヘレナの肉体が光へと変わった瞬間、私は言葉を失った。私にはそれを見ていることしかできなかった。光となったヘレナが空へと登って行った時、ようやく私は言葉を取り戻し、彼女の名前を呼ぶことができた。そのころにはクリスタルの光は曇り始め、彼女の姿はすでにそこにはなかった。
これが彼女の求めていたことなのだということを、なぜか私は理解していた。彼女の魂がどこにあるにしても、安全で安心できる場所にいるはずだ。だとしても悲しくないわけではない。今私は1人きりなのだ。
#28
成功したことは間違いない、でも手と心は空っぽだ。こんな気持ちは久しぶりだ。目標を失ってしまった。戦う理由も逃げる理由もない。平和とはこういうものなのだろうか?
洞窟から出た後、私はすぐに鎧の巨人に乗ってその場を離れた。行き先は決まってなかった、なんとなくこちらに行くべきだという本能に従った。そして私は今、1人きりで毒の大地と空っぽの宮殿の中を彷徨っている。行き先を決められるのは私だけだ。
ついてない。今日は空に雲1つない。この首に誓った約束を果たすのにふさわしい一日になるはずだったのだが。
洞窟から出た後、私はすぐに鎧の巨人に乗ってその場を離れた。行き先は決まってなかった、なんとなくこちらに行くべきだという本能に従った。そして私は今、1人きりで毒の大地と空っぽの宮殿の中を彷徨っている。行き先を決められるのは私だけだ。
ついてない。今日は空に雲1つない。この首に誓った約束を果たすのにふさわしい一日になるはずだったのだが。
#29
鎧の巨人は動きを止めた。私には直し方が分からない。ここまで持ったのが幸運だったのかもしれない。墓にたどり着く前に動かなくなっていたらヘレナを守れなかっただろう。
これなしで前に進みたければ、すぐに行動を起こさなければならない。物資は残り少ない。それに自分の力だけで生きていくとなると、やるべきことが山ほどある。食料。寝床。安全。顔に付いた血を洗い流す時間も必要かもしれない。
でも今はとにかく眠りたい。飛んでいる夢を見られそうだ。
#30
大地を揺らす足音に目を覚ました。巨大な悪魔が私を見下ろしていた(※フォレストタイタンに見つかった)。自力でその下僕たちに反撃したが、状況は絶望的だった。
突然、鎧の巨人が地上に落ちてきた。それは悪魔を潰し、獣たちを蹴散らし、私の前に跪いた。中から太陽色の髪の女が下りてきた、オレンジ色と言ったほうが正確かもしれない。私のジュジ、私の愛するダイアナだった。
しばらくの間、私は自分が死んだか夢を見ていると思っていた。でも否定するには彼女はあまりにも現実的すぎた。その間も彼女の唇は涙と血に濡れたままだった。しかし彼女は私に謝らせようとしなかった。それでいいのかもしれない。だが私は謝りたい気持ちで一杯だった。
どんな仕組みでこうなったのかは分からない。でも私には関係のないことだ。私に分かっているのは、私がこの気持ちを大切にし、永遠に忘れないということだけだ。絶対に。
メイ・インのその後
自分の目の前に突如として現れたダイアナと供に、エクスティンクションの世界を旅することになります。
さて、ヘレナは意識を失う前にメイに玉座の墓の場所を地図に残してくれてました。その墓はちゃんとエクスティンクション内に存在しており、私達も確認することができます。
こちらがその墓です。位置はMAPの真中一番上あたりなのですが、徒歩では登れないところにあり、そのせいで死ぬほど入口が見つけにくいです。中にはヘレナが寝かせられた祭壇(ベッド)があることも確認でき、ノートに書かれてるように綺麗な音とホタルが飛んでいます。ここへ入る為の入口は1つだけなので、メイが封鎖した入口というのもそこのことでしょう。
そもそもここは何なのかですが、ヘレナ曰く「昇天の霊廟」であり「祭壇」だそうです。あまり馴染みのない霊廟という言葉ですが、これは「霊が祀られている場所・建築物」を指すようです。なのでこの部屋が霊廟であり、祭壇はあのベッド…ということになります。光になったヘレナがどうなったのかは謎ですが、ヘレナが一度だけ見た「天空へ続くはしご」のビジョン。これが光になったヘレナの未来を暗示してたんじゃないかなと私は解釈しています。
ベッドの近くにはメイの27番目のノートが落ちていますので、ご自身でエクスプローラーノートを集めている方は是非ノートを拾った際に周りを見渡してみてくださいませ。ノートに書いてあるこれってここのことか!と感動できてとても楽しいですよ。
同じく、メイやヘレナ達が追っていた、シグナルを発していた場所の位置もおおよその予想は付くようなっています。2人のノートが落ちている位置や内容から察するに
おそらくこの辺りに知識の保存庫があったんじゃないでしょうかね。最初サンクチュアリ全体がそういう建物なのかもと思ってたんですが、サンクチュアリ内に拠点を建てているにも関わらず(サンティアゴのノートで大体の拠点の位置がわかります)、サンティアゴ生存中に保存庫の場所を見つけられていないので、保存庫があった場所はサンクチュアリの先端にあるオベリスク付近、または手前側の大きなひし形の建物だった可能性が高いです。
ただ我々は貯蔵庫らしい部屋や物を発見することはできません。これは予想ですが、経年劣化と宇宙から降ってくる隕石に当たったせいで建物と地形が破壊されてしまったせいだと思います。砂の下に建物が埋もれている感じがするので、実際はもっと大きい建築物であり入り口もちゃんとあった可能性が高いですね。
ひし形の建築物は光ってるように見えますが、実際は点灯と点滅を繰り返しています。青いあれは大量のケーブルで、よく見てみるとなんだか不気味な感じがします。ここの近くに寄った際は是非その目で見てみてくださいませ。
さてさて、生きる目標を見失っていたところに突然降ってきたダイアナ。なぜ死んだはずの彼女が生きているのか。本当にダイアナ本人なのか?全ての真実は次のノートで明らかになります…。
というわけで次回はダイアナのノートを紹介します。「待つ者」のノートを除けばこれがエクスティンクション編最後のノートとなります!メイたちは一体どうなってしまうのか…。自生プロトコルは無事完了するのか…。次の更新までしばしお待ちくださいませ!
ストーリーに関する記事一覧はこちら → ストーリーのまとめ記事(リンク集)