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前回は深海のバイオームバグを見ましたので、今回は難易度ベリーハードである火山と月面をみていきましょう。火山が7個、月面が8個、合計15個のバグレポートとなります。

読みやすいよう、あくまで私なりにまとめたストーリー内容となりますのでその点よろしくお願いします。原本が気になる方は是非エクスプローラーノートを集めて見てみてくださいませ。

それではいってみましょう!

バイオームバグの発見(火山)

(※ )部分はストーリーが分かりやすいよう入れている注釈です。ストーリーに関する重要部分やゲームのメタ的な部分については太字にしています。

#01

石油と溶岩が同じ場所、同じ瞬間に噴き出た結果、このバグが生まれたようです。その時この場にいなかったのは幸いでしたね!巻き込まれでもしたら一巻の終わりですから。ただ、ご覧の通り、溶岩は日常茶飯事だとしても、石油が噴き出るというのはかなり稀なんです。

うーん、なんとかして一発掘り当てられれば、大金持ち間違いなしなんですけど!

#02

このバグは火山の噴火の際に生まれたもののようですけど、いまいちその原因が絞れないんですよね。というのも、噴火に伴って、ここでは色々な現象が頻発するからです。

まず、地震が発生します。しかもそれはその後に起こる災害の前触れでしかありません。空からは流星群のように溶岩が降り注ぎ、洪水のようにマグマが地面を覆いつくします。未だにここ一帯が更地になっていないのが不思議なくらいです。

#03

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バグを修正する際に、この辺りの空気中の成分データを調べることができました。結論から言いますと、ここで呼吸をするのはあまりオススメしません。というのも、煙や灰はもちろん、地震が発生した際に、地下に溜まっていた有毒ガスが噴出しているみたいなんです。

それが人体に与える影響は、言うまでもないでしょう。地表に出たガスはいつかは霧散しますが、あなたはその「いつか」まで息を止めていられますか?

#04

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よし、修正完了っと。…ねえ、サバイバーさん。不思議に思いませんか?どうしてこんな火山地帯を恐竜が普通に徘徊しているのかって。こんなのまるで恐竜絶滅の瞬間を見ているようなものですよ。まあ、少なくとも、一部の科学者はそう思うでしょうね。彼らは隕石衝突説には懐疑的だし、火山の噴火が絶滅の原因だと、固く信じていますからね。

試しに、今ここで恐竜たちに直接聞いてみましょうか。「ねえねえ恐竜さん、絶滅の原因は隕石だったの?それとも火山の噴火?」

#05

このバグはセキュリティアラートによるものでした。それもこのバイオームのマスターAIが発信した最後のアラートです。でも、跡形もなく消えてしまいました。いえ、削除されたんです。

どうしてこのバイオームがまだその体を成しているのかはわかりませんが…機能してはいる、それだけは確かです。恐竜たちが徘徊し、火山が噴火を続け、空からは溶岩が降り注ぐ。ええ、全部機能しています。

ただ、違和感があるんです。まるで取り繕ったかのような、教師が少し席を外したときの、あの教室の独特の雰囲気のような…そんな嫌な感じがするんです。

#06

何者かが過去の噴火のデータをGenesisシミュレーションに書き加えたことで、このバグが発生したようです。そのせいで、今までにない大規模な噴火が起こる可能性があります。

どれくらい大規模か、ですか?そうですね、デカン・トラップの噴火はご存知ですか?クラカトワは?白頭山は?まあ、要するに、それらと同じ程度です。あの規模の噴火は滅多に起こることはないんですが、万が一起きてしまった場合、それは地図が書き換わることを意味します。

#07

何者かが地球の歴史的文献を漁っていた痕跡があります。どうやら1815年にインドネシアで起きたタンボラ山の噴火について調べていたようですね。概要を読み上げます。

「タンボラ山の噴火は、「夏が来ない年」や「19世紀の凍死」などとしても有名な、火山の冬を世界にもたらした。霜によって世界中の作物は枯れ、6月だというのに北半球では雪が降り積もった。死者は数万人に上り、ほとんどは餓死だった」

まあ、この辺りが涼しくなるのは歓迎すべきことだと思いますけど、餓死はちょっとごめんですね。

バイオームバグの発見(月面)

#01

重力というのは、失って初めてそのありがたさに気づく者です。まあ、完全に失われたわけではないですが。ともかく、重力がなくなると私たちにも色々な影響が出始めます。

一番わかりやすいのは、高く飛ぶことができたり、物を遠くに飛ばせるようになったりすることですね。うっかり高所から落ちてしまったとしても、怪我をすることもないでしょう。ええ、今のはフリじゃないですよ?絶対に落ちたりしないでくださいね!

#02

Genesisシミュレーションには、ここより熱い場所もあれば、寒い場所もありますが、影があるとかないとか、そんなことでいちいち気温が変化するのは、このバイオームだけでしょうね。他のバイオームには空気が存在するため、気温が一定に保たれますが、ここはそうもいきません。

空気があることのメリットは、何も呼吸ができるようになることだけではないんですよ?

#03

データによれば、ここは確かに月なのですが、私たちのよく知る月ではないようです。ええ、少なくとも地球から見える"あの"月ではありません。

その証拠に、この月には天候…具体的に言うなら、雷という概念が存在します。前もって準備しておかないと、電気系統は全て使えなくなるでしょうね。まあ、雨が降らないというのは不幸中の幸いです。代わりに隕石の雨は降るでしょうけど…

#04

先ほどちらっと見たデータによると、たまに地面に落ちている灰色の奇妙な塊には注意する必要があるかもしれません。なぜならそれは竜涎香だからです。

一般的に、それは非常に揮発性が高いと考えられていて、うまくやれば爆発物としても利用できるかもしれませんね。ですが、それを拾い上げる前に、はっきりと警告しておきます。龍涎香は、基本的にクジラの糞です。私なら絶対に近寄りませんので、そのつもりでお願いします。

#05

月面バイオームでテストを行うはずだった人工知能が消失してしまっているようです。たった今、システムに干渉した際に直接確認したので、間違いありません。

これは、「ちょっと散歩に出かけてくる」といった類の消え方じゃありません。「何者かに削除されてしまった」といった類の消え方です。

マスターAIが機能していないのなら、このバイオームで私たちを観察しているのは誰なんでしょうか?

#06

このバグはちょっとした物理演算処理のミスによるものですた。Genesisシミュレーションの開発者は以前、物理演算のテストを行うために、このエリアを使用していました。あなたたちサバイバーが入ってくるよりずっと前のことです。そう、当初ここはこんな場所ではなかったんです。

しかし、このエリアはある日、「月面」というバイオームに生まれ変わりました。なぜなら、開発者たちも金曜日は早めに仕事を切り上げて飲みに行きたかったからです。

まだわかりませんか?宇宙という舞台はほぼ無重力なんです。つまり、多少、物理演算の処理が甘くてもいい、ということです。私も段々、人間らしさというものがわかってきましたよ、ええ。

#07

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地球の古い文章でしょうか。なになに…1965年のソ連の有人宇宙船「ボスホート2号」に関する記録ですか。少し奇妙ですが、ともかく内容はこうです。

「何もかも想定通りにはいかなかった。宇宙遊泳を行った乗員の宇宙服は膨張し、カプセルの中に戻るためには、自ら宇宙服内の酸素を抜き、膨張の緩和を行う必要があった。また、地球に帰還する際は、想定していたコースから数千キロも離れた荒野に着陸を果たした。救出されるまでの間、猿だらけの荒野で2晩もの野宿を強いられたのだ」

ふむ、シミュレーションの中で私たちがやっていることに、ちょっと似てますね?

#08

どうやら何者かが放射能汚染に関する文章を閲覧していたようですね。しかもこれは、1895年のヴィルヘルム・レントゲンに関する歴史的な資料でもあります。

彼はX線を発見した第一人者で、自身の骨を調べる際に、放射能による熱傷を受けてしまったことでも有名です。彼は傷を完治させ、長生きしましたが、Genesisシミュレーションの中では通常よりも放射線が強い場所があります。あなたも気を付けてくださいね?



以上が火山と月面のバイオームバグを修正した際に得られるレポートです。

マスターAIが次々に消されていたり、バイオームの設定が書き換えられていたりと、なにやらGenesisシミュレーションは意図していない動きをしているようですね。どうやら誰かがシステムを改変しているようですが…今の所それが誰なのかHLNにはわからないようです。

一体誰がシステムをいじくりまわしているのか…次回はいよいよストーリーバグについて紹介していきたいと思います。


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