カルドセプト リボルト|世界のおさらいと回収しきれない疑問たち

カルドセプト リボルト イメージ画

基本情報

タイトル:カルドセプト リボルト
プラットフォーム:Nintendo 3DS
ジャンル:カードゲーム+ボードゲーム
発売日:2016年7月7日
開発 / 販売:大宮ソフト / 任天堂
プレイ人数:1~4人
公式サイト:カルドセプト リボルト 公式サイト


ストーリーに関する記事一覧はこちら → ストーリーのまとめ記事(リンク集)

リボルトのストーリー、一通り遊び終わったんですけど、クリアしたあとに「結局あれどういうことだったんだ?」と思った部分がいくつかありました。同じところで引っかかった人と「結局どうなんだろうね?」と共有するためのコラムです。

過去作の用語や登場人物の前提もざっくり整理しているので、リボルトから入って初代・セカンドを触ってない人にも読めるようにしています。その分本編クリア済みネタバレ前提の記事ですのでご注意を。

まず前提:過去作から続くカルドセプト世界のおさらい

リボルトのストーリーは、リボルト単体でも十分楽しめますが、過去作の用語や人物がちらほら出てきます。ここではまず「そもそもカルドセプトの世界ってどうなってるんだっけ?」というところから軽く整理させてください。

世界の名前:リュエードとソルタリア

リュエードは始まりの世界です。主神はカルドラ。反逆神バルテアスの反乱によって最終的にカルドセプト(すべてのカードの元)が砕け散り、その破片が降り注いだ最初の世界がリュエードです。

以降、カルドセプトの世界観では「その世界の覇者が新しい世界を作り、そのまた覇者が…」というかたちで世界が連鎖していく設定になっています。

ちなみに今では反逆神と呼ばれるバルテアスですが、本来は抑制と中立の神様でした。それが反旗を翻したので「抑制と中立の神 バルテアス」→「反逆神バルテアス」に変わってる感じです。

ソルタリアはセカンドの世界です。……セカンドもプレイはしてるんですが、いかんせん昔すぎてストーリーの詳細を思い出せません。ここは正直に「セカンドの舞台」とだけ書かせてください。ごめんなさい

そして今回の世界はプラソレムですね。覇者となった兄弟が作った、主神が二人いる珍しい成り立ちの世界です。

ゴリガン(カルドラの使い)

ゴリガンは、サーガを除く全シリーズに登場している「意思ある杖」です。将来有望なセプターを導く役割を担っていて、今はカルドラの使いとして動いています。

実はゴリガン、今はカルドラに仕えていますが元々はカルドラが作ったわけではありません。もとを辿ると、反逆神バルテアスが作った杖です。本来はバルテアスの復活を支援するのが目的でしたが、途中で反逆して初代セプター側についた、という経緯があります。

竜眼のゼネス(元セプター・戦神)

ゼネスはリュエード世界で生まれた元セプターで、サーガを除く全シリーズに登場しています。「竜眼」の異名は、師匠であるサルバトールに竜眼を移植されて片目が竜眼になっていることに由来します。

リュエード世界での功績がカルドラに認められ、以降は戦神としていろいろな世界を旅している……というのが過去作までの背景です。リボルトにも当然のように顔を出してきます。リュエード世界の住人のため、当然ゴリガンとも顔見知りです。

リボルト本編ストーリーの流れをざっくり

過去作の背景を踏まえたうえで、リボルト本編のストーリーはこんな感じで進みます。カルドセプト リボルトのストーリーは大きく3章構成でできており

1章は反乱組織フリーバッツと共に、街を封鎖する伯爵の打倒を目指す反乱もの。
2章はアレンの正体と神器を巡り、真の黒幕・亜神サイクとの対決まで。
3章は時空を超えて過去へ行き、世界消滅の根本原因である主神の対立へと迫っていく

という感じで、過去シリーズで一番長いストーリーとなっております。各章の詳細はストーリー解説シリーズにまとめてあるので、細かい流れが気になる方はまとめ記事からたどってください。

ここからは、そのストーリーを追う中で個人的に「残った疑問」を並べていきます。

1〜2章で引っかかった疑問

脱出企ててるのに、裏門の存在に気づかないとかある?

これ、序盤からずっと気になっていました。

フリーバッツは伯爵の街封鎖に反抗して脱出計画を立てているわけですが、そこまで念入りに計画してるなら、街の構造くらい調査してそうなものじゃないですか?それなのに、裏門の存在にはまったく気づいていなかった。

同じくアレンたちの前に立ちはだかるナイトホーク側もその存在を知らなかった様子だったので、「裏門は秘匿されていた」という可能性はあります。ただ、そのわりに全体の警備がざるっぽく見えるんですよね……。秘匿するならもうちょっと警戒厳重にしそうなものです。

ここは断定できませんが、「街の構造に関する情報統制だけは徹底されていた」と読むのが一番自然かなーとは思いますが…。もしくは荒廃した街の向こう側にあったので、そこまで足を伸ばさなかっただけなのか…。

ブリードカードって、ストーリー的に必要だった?

ぶっちゃけて言うと、ストーリーだけで見るとそこまで必要ではなかったですよね。ゲーム仕様として登場させるために、申し訳程度に1話だけストーリーに絡めた感があります。実際、その後ブリードカードという単語がストーリーで出てくることはほとんどありません。

もちろんゲームシステムとしては面白い要素なので、そこは切り分けて評価したいところですが、「ストーリー上の意味」で言うともうちょっと踏み込んで欲しかった気持ちもありますよねー。

ザリオンたちの名前、アレンはどこで知った?

ストーリー解説を書いている時にも記載しましたが、地味にずっと引っかかっていた疑問です。

本編でアレンがザリオンの名前を呼ぶシーンがあるのですが、ザリオン本人は一度も名乗っていないんですよね。それなのにアレンは普通に名前で呼ぶ箇所があります。

たぶん演出上省略されてるだけな気はしますが、ストーリー解説として書き起こしていると「あれ?」と引っかかるポイントではありました。

アレン召喚までの時系列

ストーリーで語られる情報を整理すると、こんな感じの時系列になります。

  • クラネスの話では、1年前からセプターが現れ始めた
  • =サイクがこの世界に狙いを定めて動き出したのも、およそ1年前と読める
  • サイクが現れる前から、セレファスの街はすでに閉鎖されていた
  • クラネスは自分を「最後のセプター」と言うが、神都には別のセプターがいた
  • =セレファスから神都は少なくとも1年より前に分離していたと考えられる
  • アレンが目覚めたときにアリシアがいるため、アベリオルが月への挑戦で命を落としたのはつい最近という時系列になる
  • それまでアベリオルたちは、分離した神都で生きていたと考えるのが自然

こうやって整理すると、アレンが目覚めたのは結構ギリギリのタイミングって感じですよね。漠然とアベリオルはかなり前に月にチャレンジして失敗したと思ってましたが、そうするとアレンが目覚めるまでの間が長く空いてしまうので、おそらく上記の時系列であっているのでは?と思います。

3章(眠れる神々編)で気になったポイント

3章はリボルトで一番の大長編で、そのぶんクリア後にモヤモヤが残るポイントも多かったです。

クラネスは不死身なのか?転生の仕組みが謎

最終章でクラネスが「数百年に渡って転生を繰り返し、世界を守ってきた」と語るシーンがあります。

……いや、そのシステムどうなってるの?と気になりませんか。

  • 自分の意志で転生できるのか
  • あの世界にそういうカード(能力)があって、その力を借りているのか
  • それとも別の力でそうなっているのか

いずれにしても手掛かりが本編のこのセリフくらいしかなくて、どうやって転生しているのかは謎のままです。クラネスは転生しながらずっと領主してるってことなんでしょうか…。そうなるとどんだけ民草思って生きてんだって話ですよね。

リズガフレンの寿命、主神は把握してなかったのか?

3章でリズガフレンが寿命について「二人が知る通り」と主神二人に語るシーンがあります。ただ実際のリズガフレンはめちゃくちゃ元気で、寿命の話も嘘でしたよね。

普通に考えると、主神が作った存在なら寿命くらい把握してそうなものですし、なんなら伸ばせそうなものですが…。創造主から手を離れたものについてはもう制御不能なんでしょうかねー。

あとなんでリズガフレンが反旗を翻したのかも根拠薄いですよね。この世界はまだ作られたばかりで…みたいな話を本人がしてるので、1000年神やって飽きた!自分の世界ほしい!みたいなレベルでもない気がするんですが…。

主神二人の板挟みがめんどくさくなったんでしょうかね!w

ゴリガンの記憶を封じたのは誰?

ゴリガンが記憶を失っている件も、本編で明確な答えは出ていません。

  • サイクの仕業:正直あまりありそうにない気がします。自分が召喚したセプターならまだしも、神の創造物であるゴリガンの記憶を操作するのは流石に難しそうです。
  • リズガフレンの仕業:ゴリガンが現れた時点で、リズガフレンはすでに封印されていたはずなので、これも考えにくい。

現状、決め手はないんですよね。

個人的には、「世界へ降り立った衝撃で記憶の一部がすっぽ抜けた間抜けな杖」くらいの温度感で解釈しています。

なにせゴリガンには前科がありますからね!ファーストでは、自分がバルテアスに作られたことをすっかり忘れていたんですよ?そう考えると、「また記憶の一部が飛んでいたとしても、まあゴリガンならしょうがないか」的な納得ができてしまいます。

サイクとゼネスの関係と、「亜神」って結局なに?

ゼネスがサイクに「さまよえる亜神よ」と呼びかけるセリフがあります。

そもそもあの世界の「亜神」ってなんなんでしょうね?亜神と呼ばれるからには、サイクにも本来は何らかの役割があったはずですが、そのあたりは本編でほとんど語られていません。

一般的な辞書だと、亜神は「神ではないが神に近い力を持つとされるもの」「半神(デミゴッド)」といった定義になっているようです。

  • ゼネス:竜眼を持ち、戦神として世界を渡り歩く元セプター。半神(デミゴッド)寄りに読むと収まりがいい。リュエード世界での功績を認められて亜神になった。
  • サイク:どういう経緯で亜神になったのかは不明

これでいくと何かしらの功績??を認められるか、覇者になるほどではないが神に近い力を持っている場合に亜神になれるんでしょうか…?誰かそういう設定知ってます…?(そこまでみんなツッコまないか…)

「宝珠」と「聖珠」の位置づけの違い

アレンたちはアリシアの世界の聖珠を持って帰ってしまうわけですが、その後アリシアの世界は崩壊しないのか?と読みながらそわそわしていました。

理論上、主神が無事なら世界は崩壊しない、という理屈で考えれば大丈夫……なのかもしれません。ただ、そもそも「宝珠」と「聖珠」の位置づけの差もはっきりとは説明されていません。ただ「宝珠」という名称自体、そもそもサイクが作ったでまかせだった可能性が高いので、名前を並べて比較すること自体にあまり意味はないのかもしれませんね。

ストーリー構成そのものへの感想

疑問点をわちゃわちゃ書きましたが、ストーリー全体としてはわりと練られていて良かったと個人的には思っています。

伏線→疑問→解説→残った疑問→解決……という順序がわりとしっかりしていて、話の流れとしては分かりやすい部類です。過去作を触っていない人でも、リボルト単体で成立する構成になっているのも良いところ。

ただ一点、サブクエストの再戦フォーマットが強引なのは正直気になりました。

メインで戦った相手と、なんらかの事情をとにかく無理にでもつけて再戦する、という型が多いんですよね。繋ぎ方が無理やりなため、「え??」となる場面がちらほらあります。

「じゃあな!」と別れたあとに「そうだ、忘れてた」みたいな感じで、帰ったはずなのにのこのこ戻ってくる描写は、控えめに言ってもちょっと滑稽というか、謎行動すぎるのでは……という気がしました。

サブクエストは戦闘バランス的にも味付けとしても嬉しい要素なんですが、ストーリー的な繋ぎ方はもう一工夫欲しかったところです。

まとめ

リボルトのストーリーで残った疑問と、過去作を含む用語をざっくり整理してみました。

リボルト系の資料(公式ガイドブックとか)を全部読み漁ったわけではなく、あくまでゲーム本編をクリアしての感想という感じなので、もしどこかに答えとか書いてあったらすみません!

同じところで引っかかった方、「ここはこう読むと自然じゃない?」という解釈をお持ちの方、もしくは「この資料に答え書いてあったよー」等の情報をお持ちの方は、ぜひコメントで教えてくださいませ~。

ストーリー本編を追い直したい方は、こちらのまとめ記事からどうぞ。

カルドセプト リボルト|ストーリーのまとめ記事(リンク集)

▼ 初代からのカルドセプト世界を掘りたい方へ

用語や設定の源流はほぼ初代(リュエード世界)にあります。原点を辿るなら、初代のリメイクや漫画版、リボルトの公式資料集をどうぞ。


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