カルドセプト リボルト|ストーリー解説 眠れる神々編 3. 兄妹神の対立と邪神の正体

基本情報
タイトル:カルドセプト リボルト
プラットフォーム:Nintendo 3DS
ジャンル:カードゲーム+ボードゲーム
発売日:2016年7月7日
開発 / 販売:大宮ソフト / 任天堂
プレイ人数:1~4人
公式サイト:カルドセプト リボルト 公式サイト
ストーリーに関する記事一覧はこちら → ストーリーのまとめ記事(リンク集)
前回、半神ハイデルゴスとの戦いを経て、ようやく主神グローディスとの直接対決にたどり着いたアレンたち。さらにそこへ、もうひとりの主神「パーメラ」が姿を現し、世界消失の本当の引き金が明らかになっていきます。今回は眠れる神々編の最終局面までを振り返ります。本文はネタバレありです。
主人公の名前は好きに決められますが、一応公式が「アレン」という名前をつけているので、主人公の名前は「アレン」で記載させていただいてます。
6.眠れる神々(完結)
兄妹神グローディスとパーメラ、その対立が世界消失の真因でした。さらに、ふたりを陰で支えていたはずの「制御神リズガフレン」にも、語られざる思惑があった――。神々の本性とアレンたちの選択が一気に明かされる、眠れる神々編のクライマックスです。
登場人物
新たな主要人物として、もうひとりの主神「パーメラ」、そして中立と抑制を司る制御神「リズガフレン」が登場します。

ストーリー構成
- 過去からの使者 - 執拗なる配下
- 神殿の守護神 - 奇妙な神 - 明かされた能力
- 高慢なる神 - 珍妙な同盟
- 闇に沈んだ世界 - 終わりなき悪夢 - 首領への道程
- 改変ふたたび - ゆずれない威厳 - 神々のゲーム
- 憎しみの兄妹神 - 激情の女神
- 創世の絆 - 復権の兆し
- 邪神の遺産
6-6.憎しみの兄妹神
一行の元へ、二人の人物が近づいてくる。「ごきげんよう、我が兄様グローディス」青い髪の女性ーーパーメラが挨拶をした。「パーメラよ。この神殿には、二度と近づくなと言い渡したはずだが」それにグローディスが険しい顔で返事をする。だがパーメラは「そんな言いつけに従う気はありませんわ。私もあなたと同じ主神ですもの」と言い放つ。そしてアレン一行の姿を認めると「あら、めずらしく客人がいらっしゃるのね。神には見えませんけど」と話しかけた。
話しかけられたアレンは「俺たちは人間だ。人間の……アレンだ」と名乗る。それに「人間?ずいぶんと厚かましいのね。人ごときが、神の神殿に上がり込むなんて」とパーメラは不快感を示した。その時、一緒に来ていたもう一人の男が口を開く。「お控えください、パーメラ様。ここはグローディス様の神殿です」
それを見たユマが「あなたは誰?」と、その男に聞いた。男が名乗る。「これは失礼。私は、世界の抑制神リズガフレンと申します」グローディスが説明を加えた。「リズガフレンは、中立と抑制を司る神だ。世界の創造を手助けさせるため、我々が創りだした。いまや、我々を支える最も重要な存在となっている。我ら兄妹のよき理解者でもあるのだ」
話をパーメラが遮る。「リズガフレンの話など、どうでもいいですわ。それより今日こそは願いを聞き入れていただきます。決心はつきまして?」グローディスは「決心など…つくものか。つくはずがない。そんなことをしたら我々は…」パーメラは構わずに続ける。「まだ踏み切れないと言うの!?あなたはいつもそう!人間だった頃から、いつも……」
ユマは始まった兄弟げんかを見てリズガフレンに問う。「あの、ふたりは仲が悪いの?」リズガフレンは否定しつつも、「とはいえ、そろそろ限界は近いのかもしれません」と言った。
痺れを切らしたパーメラがグローディスへ告げる。「いいでしょう。あなたがそこまで足踏みするなら私のほうから強引に踏み込みますわ!」それにグローディスも激昂する。「ならぬ!ならぬぞ、パーメラ!どうしても思い通りに振る舞おうとするのなら……私はお前を封印せねばならぬ」「封印……!? 今、封印とおっしゃいましたの……?」パーメラは驚きを隠せない。そして、「私に、そんな仕打ちをするのならば…。決して許さない!許しませんわ、グローディス!」
「この口惜しさの限りを、あなたにぶつけ、そして、ともに散りましょう!」そう叫んだパーメラをグローディスは非難した。「血迷ったか、パーメラ!?理性を失い、情に走るとは……!」「やむを得ん…。半身であるお前の不始末は、我が不始末!お前を封印し、この世界のすべてを無にかえすのだ!!」
それを見てみたテラーメアがアレンに叫ぶ。「アレン、我々が立ち会っているのはまさに世界消滅がはじまった瞬間だ!」アレンも「そのようだな…」とその様を見て答える。リズガフレンがアレンに語り掛ける。「アレン…とおっしゃいましたが。主神が失われれば、この世界のすべての神は力を失ってしまいます。このままでは、神なき世界に……」アレンは決意した表情で返答する。「わかっている。俺たちは、この争いを止めるために来たんだ」
そうしてアレンは二人の間に割って入った。「グローディス、パーメラ、この戦い、俺も加わらせてもらうぞ」「なに!?人よ、どういうつもりだ?」驚くグローディス。「神の争いに人間ごときが口を出すなんて!」パーメラは怒りを露わにする。
アレンは言い放った。「その人間たちが、お前たちの対立によって苦しむことになるんだ!たとえ主神といえども、この世界の行方をゆだねるわけにはいかない!」そうして神との戦いが始まるのであった。
▼ 戦闘終了後
敗れた二人は、「なんと!我ら二大神がそろって人に敗れるとは」「グローディス、アレンは本当に人間なのですか?」とその強さに驚きの言葉を口にする。それにアレンは「まぎれもなく人間だ。強いのは、追い詰められているからだ」と答えた。「もし負けたら、俺たちの世界は消えてしまうからな」
ユマとテラーメアがアレンに駆け寄る。喜ぶユマとは対照的に、テラーメアは冷静だ。「これも一時のことだろう。問題の根源…両主神の対立をおさめたわけではない」アレンはそれに同意する。そしてリズガフレンに声をかけた。「聞かせてくれないか?なぜふたりはこうも激しく対立しているのか」リズガフレンはわかりましたと答え、経緯を話し始める。
「実は、おふたりは憎みあっているわけではありません。むしろ好意をいだきすぎているのです。兄弟としての節度を…超えてしまうほどに」意図を汲んだテラーメアが言う。「なるほど、道を外れた恋路というわけか…」
リズガフレンは肯定するように続ける。「パーメラ様は正直なお方です。今や気持ちを隠そうともしません。グローディス様は自分の気持ちに気づきながらも、必死に押し止めている。しかし…」アレンが確認をする。「このままではパーメラに流されてしまいかねない…ということか?」リズガフレンはそれを肯定する。「グローディス様は禁忌を破るぐらいなら世界を封じてしまおうとお考えです」それを聞いたユマが怒る。「勝手すぎるよ!自分たちの作った世界なのに、都合が悪くなったら消してしまおうなんて!」
リズガフレンがアレンを見る。「アレン、私はあなたたち人間に問いたい。この世界は、はじめから生まれないほうがよかったのでしょうか?」それにアレンは俺にはわからないと言うも、続けて「すでに生まれたものを消させるわけにはいかない。主神の意思がどうであれ、な」と言い切るのだった。
6-7.創世の絆
ユマがアレンに問いかける。「あの二人をどうにかする方法なんて、ある?ただ喧嘩してるわけじゃないし…」テラーメアもそれに同意する。「兄妹の愛憎劇…くだらない故に、やっかいかもしれないな」アレンも頭を悩ませた。「そうだな。くっつけるわけにも、引き離すわけにもいかない…」
悩む一同に、リズガフレンが「制御神として、言わせていただきます」と進言をする。「願わくばお二人が主神の自覚を取り戻すのが一番ですが…それがかなわぬのなら、あなたに…倒していただきたい」その言葉にアレンは驚いた。「なに!?だがそんなことをしたら世界は…」だがリズガフレンは答えを用意していた。「あの二人を上回るセプターが現れたなら、その者を新たな主神に任命することもできましょう。私の…制御神の名において」
それを聞いたユマが質問をする。「この世界の神様を変えちゃうってこと?」アレンもその提案に戸惑いを隠せない。「俺に…代わりに主神になれというのか?だが独断でそんな決定をしたら…お前は究極絶対神カルドラに罰せられるんじゃないのか?」リズガフレンは静かに答える。「かもしれません。しかし世界を守れるのなら、それでもいい。どうせ私はもう、長くはもたない…。せめて世界の行く末を見届けてから、消えたいのです…」
その言葉にアレンが眉をひそめる。「長くはもたないだと?それはどういう意味だ?」リズガフレンは語り出した。「文字通りです。じつは私の神としての寿命はもうわずかしか残されていないのです。処罰も封印も恐ろしくはありません。世界の未来さえ守れるなら…」「寿命か…」とテラーメアも呟いた。
アレンはしばらく考えたのち、結論を出す。「…わかった。引き受けよう。今は自分の身より世界を守ることだけを考えよう」そうしてリズガフレンに二人をここへ呼び出すよう指示する。だがリズガフレンは言った。「わかりました。しかし主神を交代されるなら、それなりの場所でなければなりません」
それはこの世界の祭壇のある場所だという。「本来ならこの世界の覇者となったセプターを、新たな神として任命するための場所です。決戦の場なら、あそこがふさわしい」
そうして一行は祭壇へと移動した。「リズガフレンよ、このような場所に我々を呼び出してどういうつもりだ?」「まったくですわ。いくらアレンが強いといっても、覇者と認定するのは早いはず」呼び出されたグローディスとパーメラも姿を現す。
二人にリズガフレンは宣言する。「プラソレムの主神、グローディス、およびパーメラ。両神に宣言させていただきます。これよりアレンと戦っていただき、もし敗れた場合には…一時的に主神の座を剥奪。世界の権限はアレンに委ねることとします」
「なに!?正気かリズガフレン!!主神の座を…剥奪だと!」「おおお、これは…なんという恥辱!なんの権利があって…!」二人は口々に文句を言う。それに毅然とリズガフレンは言い返した。「制御神の権限です。おふたりも知る通り、私はもう先のない身…。いまのあなた方に世界を任せて逝くわけにはいきません」そこにアレンも口をはさむ。「だから俺は、場合によっては主神を引き受けることにした。世界が消えてしまうよりはマシだからな」
その言葉にグローディスが激高する。「な、なんだとーっ!?思い上がるな!!先ほどの戦いでお前が勝てたのは、私とパーメラが敵対していたからだ。主神ふたりを敵に回してタダで済むと思うなっ!」パーメラも続く。「そうですわ!主神の座を未熟な人間に譲り渡すなど、あってはならぬこと!この冠に手を伸ばすというのならば、茨の森へと突き落としてあげますわ!」
手を組んだ二人を見て、リズガフレンがアレンに告げる。「相手が同盟するのならば、あなたも同盟者を求めることができます」アレンは「そうか」と納得し、同盟相手を選ぶ(ここでユマかテラーメアから同盟相手を選ぶ画面が出る)。
そしてアレンは主神に向き直った。「お前たちが本当に主神の資格があるのか、俺たちが試してやる。もし人間に劣るようなら、主神の座、返上してもらうぞ!」こうして、ついに主神との戦いが始まるのであった。
▼ 戦闘終了後
グローディスは声を荒げた。「ヌオ…オオオ……。敗れただと…我々兄妹が…」パーメラもグローディスに尋ねる。「私たち、主神ではなくなってしまったの?この世界を失ってしまうなんて……」
それを見ていたユマが言葉を発する。「アレン、人間側の勝ちだね。でも……本当にこれでよかったの?すごく悲しんでるみたいだけど」テラーメアは無慈悲に答えた。「自業自得だ。同情の余地もない。自ら神の地位をおとして、そして自滅したのだ」リズガフレンがアレンに声をかけるが、アレンは「ここは俺に任せてくれ」と答えるのであった。
グローディスがアレンに話しかける。「アレンよ、かくなる上は生き恥をさらそうとは思わん。討て!一思いに我々を討つがいい!」パーメラは反対する。「なにを言うのグローディス!?トドメを刺されるなんて、私はイヤですわ!」それにグローディスが喝を入れる。「黙れ、パーメラ!我々がなぜ敗れたのか、気づいておらんのか?くだらん私情にうつつを抜かし、神の本分を忘れてしまったが故に力が衰えてしまったのだ…。今の我々は、神ではない。みにくい、神の抜け殻に過ぎぬ…。こんな存在に成り果ててもなお生き延びようというのか!」
それにパーメラがハッとした。「みにくい…神の抜け殻…。本当にそうですわね、グローディス…。でなければ、人に敗れるはずがありません…。私たちがなくしたのは、この世界だけではありませんわ。節度、美学、様々なものが崩れ落ちてしまって…」グローディスはアレンの方を向き、語りかける。「アレン、我々を討て!そして主神に成り代われ。この世界を正しい方に導いてくれ。我々のような過ちを…犯さぬように」
それを黙ってみていたアレンが口を開いた。「自分達の間違いに気づいたのなら、それでいい。俺はこの世界をお前たちから取り上げようとは思わない」グローディスが怪訝な顔をする。アレンは続ける。「本来ならば人が神に敵うはずがない。俺たちが勝てたのはお前たちが堕落していたからだ。だが主神の交代など誰も望んではいない。俺も、おそらくリズガフレンもな。俺たちの望みは、ただ主神ふたりが役割を思い出すことだ」
「グローディス、パーメラ。気づいていないかもしれないが、お前たちはすでに結ばれている。結ばれたからこそ、この世界が生まれた。この世界こそが、ふたりの信頼の結晶だ。互いを思うなら、愛すべきはこの世界そのもの…。それを育んでいくことこそ、二人の使命。……違うか?」アレンはそこまで一気に言うと、二人を見た。
グローディスはしばらく考え込んだのち、返事をする。「違わぬ。その通りだ、アレン。パーメラよ、やはり我々は間違えていたのだ」パーメラも答える。「そうですわね、グローディス。私、思い出しましたわ。まだ人間だった時のことを。自分たちの世界を夢見て旅をしていた日々を…。あんな思いをして手にいれた世界なのに、その価値を見失っていましたわ」「そうだったな。もう二度と、我らの世界を軽んじたりするまい。誓えるな?パーメラ」「はい、誓います!」
そうして主神二人はアレンに向き直った。「アレン、私達、元の気高い存在にきっと戻ってみせますわ!」その答えにアレンも微笑む。「そうか。わかってくれたんだな」
そして「これでいいか、リズガフレン?」とリズガフレンに問う。リズガフレンは答える。「はい、ありがとうございます。見抜いていたのですね、私の気持ちを」「ああ。世界はやはり、創世神が守っていくべきものだと思う」「最後の心残りも…これで消えました…。もう思い残すことは…ありません」そういうや否や、リズガフレンは光となって消えてしまった。「リズガフレン!」叫ぶグローディスに、リズガフレンの声だけが届く。「グローディス様、パーメラ様…新たな制御神と…素晴らしき世界を…」
「リズガフレン…消えちゃったの、アレン?」ユマが悲しそうにアレンに問いかける。「そのようだな。だが奴も本望だろう。世界は…存続していく」
しばらくして、一行は時の門の前にいた。「いくのか、アレンよ。苦労を掛けたな」グローディスが挨拶をする。「なに、すべては自分たちの時代のためにやったことだ」アレンは答える。続けてパーメラが挨拶をした。「約束しますわ。必ずや、豊かな世界を築いてみせると」「はい、お願いします。よかった、これで未来は…」ユマが笑顔で答える。「もう世界が欠けることもない。伯爵さまの心労もさぞ軽くなることだろう」テラーメアも満足げだ。
「では俺たちは行く。ふたりの働きは、後世からしっかり見届けさせてもらう」アレンがそういうと、グローディスは頷いた。「うむ、信じてくれ、人よ。未来に広がるのはお前たちにとっての最高の理想郷だ!」そうして3人は、時の門をくぐるのであった。
独り言まあ世界=二人の子供って感じではあるので、その子供を守り育てていけよってことですよね!
6-8.邪神の遺産
過去から未来に帰ってきた一行は地下道にいた。「まさか前みたいなことはないよね?外に出たら、またあの地獄みたいな景色が広がってたりとか……」不安にユマが問いかける。アレンは答えた。「信じよう、ユマ。グローディスとパーメラを」テラーメアも「いずれにしろ、出てみればわかることだ」と付け加える。そうして一同は外へと歩みを進めた。
そこに広がっていたのは平穏な街だった。「わーっ、戻ってる!街がちゃんと戻ってるよ、アレン!」喜ぶユマ。「いや、元に戻っただけではない。雰囲気が、以前より格段に明るく……」テラーメアも違いを感じていた。何かを見つけ、ユマが二人に声をかける。「あっ、あそこの壁を見て!神様のレリーフがある!ふたり、揃ってるね。グローディスとパーメラ、両方が」

テラーメアは短く頷く。「そのようだ。ということは……」アレンもそれをみて微笑む。「ああ、世界は完全に消滅の危機をまぬがれた。ここはなにひとつ欠けることのない世界。本来の…世界の姿だ」
そこへゴリガンが笑顔で駆け寄ってくる。「アレン殿、ご苦労様です。よくぞ目的を遂げて帰ってこられましたな」アレンが驚き、ゴリガンに尋ねる。「ゴリガン……?まさか以前の記憶があるのか?」ゴリガンは答える。「もちろんですぞ。私は究極絶対神カルドラ様の使いですからな」そうして3人に、「さあ、この時代の為政者のところへ参りましょう」と促すのであった。
城へと移動した3人。そこではクラネス、フィフリィ、エンディーグが話し合いをしていた。アレンは状況を推測する。「……協力して、統治しているのか?」ゴリガンはそれを肯定する。「左様。クラネス王を、主教エンディーグ殿と騎士フィフリィ殿が支えております。これがこの世界の新たな統治体制なのです」アレンが納得したように言う。「そうか、伯爵領と神都がひとつになって。まさに盤石だな」
遠くから見つめていたテラーメアが呟く。「……報われた…。すべての苦心が今…」ユマも安堵する。「本当によかったね」そして「でもまだいくつか気になってることがあるんだけど」と続けた。「気になっている事…?なんだ、ユマ?」アレンがユマの疑問を促す。ユマは過去の出来事を振り返る。「わたしたちの時代に、最初に送り込まれてきた魔族デルコス……。もしグローディスの手下じゃないなら、あれは誰の使いだったの?それから世界が地獄になっちゃった時、パーメラを妻にしたという“邪神”……。あれは誰だったの?一度も見かけなかったよね?」
それにアレンは確かに…と同意する。「デルコスはおそらく邪神の手下だったんだろうが、邪神本人とは一度も会わなかった。あの邪神とは何者だったんだ?滅んだのでないとしたら…今はどこに?」
テラーメアは不気味な声でつぶやいた。「邪神の居場所か…。案外、その邪神は…。すぐにそばにいるかもしれんなぁ。フフフッ、フフフフ!!」いつもと様子の違うテラーメアをアレンが警戒する。「なに!?テラーメア、その声は…!」アレンが言うや否や、不気味な笑い声とともにテラーメアの中から一つの光が出てくる。光がやがて一人の人物の姿を形どった。
「フハハハッ!ようやく、元の姿に戻れたぞ!」その姿をみたアレンが驚きに叫ぶ。「リズガフレン!!制御神…リズガフレンか!?」「どうして、あなたがここに?だって、あなたは寿命で……」ユマも驚きに声を上げる。驚く二人をリズガフレンは嘲笑った。「寿命〜?フフッ、笑わせるな。私は神々の中でも、驚異的な生命力を持っている。たとえ千切られても、再生する肉体!トカゲの王、蛇の王とも称される私に死など訪れると思うか?んん〜?」
アレンが全てを察する。「芝居……だったということか?」それにリズガフレンは自身の策略を明かす。「そう、すべては我が計略よ。消えたフリをして、この男の体に忍び込み時を渡るためのな!」厳しい顔でアレンが問いただす。「はじめから貴様のたくらみだったのか?」
リズガフレンは言葉を続ける。「そうとも。兄妹神の対立により、我々すべての神は封じられてしまった。最初は、貴様らにグローディスを倒させ、私が主神として君臨するはずだった。しかし…その試みは失敗に終わった。貴様らがもう一度、過去に戻ってしまったことによってな」ユマもハッと気づく。「あっ!あの世界が地獄化した時の……!」「あわよくば、あれを世界の正史にしようとしていたのか」アレンがリズガフレンをにらむ。
リズガフレンは自らの計画を語る。「そこで計画を変更した。兄妹神を和解させ、育ちきった世界を後からいただくことにしたのだ。そして今、世界という果実は成熟した!あとは私の牙で食いちぎるのみよ!死ね、死ね、死ね死ね死ねいッ!アレンも、クラネスも、ゴリガンもすべて飲み干してくれる!さらには主神ふたりに毒を打ち込み、今度こそ世界を我が物にしてくれよう!」
事態に気づいたクラネスたちがその場へ駆けつける。「むぅ、なんという忌々しき気配だ!貴様、何者だ!?」そう問うクラネスに、リズガフレンは名乗る。「お初にお目にかかる。我が名は抑制神リズガフレン。クラネス、お前の持つすべてをいただきにやってきた。さあ死ね。お前の時代は――もう終わりだ」クラネスは怒りを露わにする。「侵略者か。ならば容赦せん!」
クラネスはアレン達にも言い放つ。「そこの男も、この世界の人間ではないな?貴様もこの世界を狙っておるのか!数百年に渡って転生を繰り返し、世界を守ってきた手腕、貴様らに見せてやろう」
ユマは不安を口にする。「アレン、もしかして私たちも敵って思われてる?」それにアレンは「新しくなったこの世界では、クラネスは俺たちのことを知らないんだ」と答える。「だが、説明している時間はない。今はリズガフレンを倒さないと!俺が勝てば、その後でいくらでも誤解は解ける」
アレンは覚悟を決める。「リズガフレン。この時代に貴様を呼び込んでしまったのは、俺たちだ。ならば、始末はこの手でつける!貴様さえ倒せば、すべては救われる!」
リズガフレンは笑いながら応じる。「フフフフ、よかろう。抵抗できるなら、してみろ、アレン。貴様こそ我が計略の最大の功労者!ホウビに、最高に残忍な死をくれてやる!」そうして、アレンの最期の死闘が始まるのであった。
▼ 戦闘終了後
敗北にリズガフレンが叫んだ。「グオッ、馬鹿な…!神の毒牙が…叩き折られたと!?アレン、貴様ァァァ!!」アレンは冷静に応じる。「リズガフレン、お前の復活は世界にとって、とてつもない不幸で同時に幸運だった。倒すことさえできれば、世界は完全に蘇り、失うものはなにもないのだからな。お前の役目はもう終わりだ!」
リズガフレンは怒りを露わにする。「この私が……利用されるだけの存在だというのか!?まだ終わらぬぞ、まだ!」突然、狂気に満ちた表情でテラーメアを見る。「そうだ!もう一度、アイツの体をォォォ!!」止める間もなく、リズガフレンが光となり、テラーメアの体を乗っ取った。
「ぬぅ、乗っ取っていた身体に戻っただと!?」それをみたクラネスが言う。「…しまった。一瞬のスキに!」アレンも悔し気に呟く。リズガフレンはテラーメアの体を乗っ取り、嘲笑う。「この男の体は、傷ついた私を守る表皮よ!取りついたまま、一度過去へと戻る!そして、また力を取り戻し、必ずや再起を!」
ユマがアレンに問いかける。「アレン、このままじゃ逃げられちゃう!」アレンはそれに「しかし……テラーメアの体を人質に取られていては…」と苦々しく呟いた。リズガフレンは高笑いする。「さらばだ、アレン!次は何倍もの力を得て、ふたたび、この時代に……!」そう言いかけて、リズガフレンの挙動が止まる。
「むっ、うう…!?なんだぁ、体が…動か…ん!?」一体何が起きているのかを見ていたアレンに、語りかける声がした。(アレン、私が…。テラーメア…だ…)「テラーメア!?意識があるのか!?」驚くアレンにテラーメアは続ける。(ああ……よくやってくれた。あとは私に……任せろ)アレンはテラーメアの行動に困惑する。「どうする気だ!?」
動けないリズガフレンが焦った声を出す。「貴様、まさか…!?」(リズガフレンは、伯爵さまに仇をなす者。ならば…私が始末する!この命を…賭しても)そうしてテラーメアが懐から剣を一本取り出した。
「ヒィィィッ、馬鹿な!やめろッ、やめろおぉぉ」叫ぶリズガフレンにテラーメアは語りかける。(相手が悪かったな。神は、おのれの繁栄しか考えない。だが…。人は……義のために死ねる!それが、自分の信じる大義であるならば!)テラーメアは静かに告げた。(これでいい…これ、で…)そういい、最後にテラーメアはクラネスを見た。
「伯爵……いや、クラネス王よ……よき…治世を」そう言い残し、テラーメアは剣を自分に突き刺す。そして光とともに、飛散して消滅したのであった。駆け寄る一同に、ゴリガンが告げる。「気配が…消えました。ふたつとも、完全に…」それを聞いたアレンが静かに呟いた。「終わったな……すべてが……。世界は守られたぞ……テラーメア」
全てが終わったアレンとユマとゴリガンは、とある村に来ていた。「いろいろなことがあったね、アレン」ユマがアレンに語りかける。「そうだな。はじめは伯爵こそが倒すべき敵だと思った。だが世界は思ったよりはるかに複雑で…。あらゆる困難を乗り越え、ようやく平和を取り戻せた」ゴリガンがアレンを称える。「アレン殿、神なき世界をよみがえらせたのは、まぎれもなく、あなたの功績ですぞ。その働きぶりに、カルドラ様も、さぞやお喜びでしょう」アレンは答える。「俺は、ただ自分がやらなければと思ったことをしただけだ。それをやり遂げられて……なにより。……それだけだ」
ユマが問いかける。「これでもう、世界はなんの心配もないと思うけど……。これからどうするの?」アレンが困ったように笑って答える。「これからか、考えたこともなかったが…。さて、どうするか」そう言ってアレンが、何かに気づく。「ん、あの光は…!?」

突如光に包まれてしまったアレンに、ユマが慌てて声をかける。「アレン…!」だが、そのまま光に包まれ、アレンはその場から姿を消してしまった。
宇宙空間に現れたカルドラ神がアレンに語りかける。
「滅びかけていた世界はあなたによって救われました。こうしてまたこの世界から新たな神が生まれ…新世界が創世されるのです。カルドセプトの輪廻は本来の形に戻りました。もう兄妹神が仲違いすることはないでしょう。あの愚かな行いすらも次の世界へ引き継がれるべき大切な記憶のひとつなのです」
「あなたは勝ちとりました。自由に未来を選ぶ力を…。この世界に残る道、新たな神をめざし羽ばたく道、元の世界に帰る道。どの道を選ぶのも自由です。いまやすべての可能性があなたの手の中にある」
「さあ、あなたはどの道を選びますか?」
(ここで「THE END」の文字が出て、エンディングが流れ始める)
独り言リズガフレンといい、バルテアスといい、制御神、野心持ち多すぎません?(笑)制御してる立場だといろいろとうっぷんがたまって自分の世界が欲しくなるのであろうか…。
そしてここにきて3回目のエンディングである。かつて3回もエンディングを流すゲームがあっただろうか。少なくとも私の記憶にはない…。
サブクエスト
ここからは本筋の合間に発生したサブクエの記録。キャラ深掘り回が中心です。
6-6-2.激情の女神
テラーメアが口を開く。「兄妹神の、愛ゆえの憎しみか……」アレンがそれに返事をする。「まさか愛情が世界消失の原因だったとはな」ユマは思い出しながら喋る。「たしか前にゴリガンが言ってたよね?『この世界の成り立ちは他の世界とすこし違う』って。あれは兄妹神ってことだったんだね」
そこに、「ところで……そこのあなたに、お話があります」と突然パーメラが話に割って入る。「え、わたし…?」声をかけられたのはユマであった。
パーメラが問いかける。「先ほどから気になっていたのですが、あなたも人間?それともどこかの女神かしら?グローディス兄様に近づくなんてずいぶん、ふてぶてしいのね。ねらいはなに?」「え、ねらいって……?」戸惑うユマ。それを聞いたパーメラが断言する。「とぼけてもムダですわ。どうせ兄様に取り入って、世界の一部を譲り受けようとしているのでしょう?まったく汚らわしい。私以外の女神というのは、どうしてこうも欲深いのでしょう」
ユマは反論した。「ち、違う!わたしは女神なんかじゃない。それに…なにかをもらおうなんて思ってないから!ただ、世界を救おうと……」だがパーメラはユマの言葉を信じない。「世界を救う…?本当は世界をかすめ取りにきたくせになんという厚かましさ。あなたのような泥棒猫こそこの世界の害悪そのものですわ!」
これにはさすがのユマも怒りで叫ぶ。「害悪…?わたしが……?…許せない。絶対、許せない!あなたたち神様がだらしないから過去まで来たのに…!害悪はあなたの方!その言葉、そっくり返すから!」
パーメラも激高する。「なんですって!?主神を侮辱するとは、身の程知らず!どうなるのか、わかっているのでしょうね?」「そんなおどしで、引き下がったりしないから!」だがユマも負けていない。落ち着くようアレンが宥めるも、「放っておいて!我慢なんて、できない!!」と聞く耳を持たない。
アレンは心の中で呟く。(マズいな。完全に理性を失っている…)テラーメアがアレンに問いかける。「どうする、アレン?このままでは争いになるぞ」アレンは覚悟を決めた。「……しかたない。俺も戦いに加わろう。力づくで引き離す。この場をおさめるには、それしかない!」こうして突然の乱戦が幕を開けたのだった。
▼ 戦闘終了後
「ここまでだ!もうやめろ、ユマ」アレンがユマを諫める。「パーメラさまも、お控えください」リズガフレンもパーメラを諫めるのであった。
テラーメアがアレンに話かける。「どうやら神々とは、後世で言われるほど穏やかな存在ではないようだな」アレンは答える。「ああ。だからユマ、真に受けてはだめだ。彼らの激情に付き合っていたら命がいくつあっても足りないぞ」
ユマが申し訳なさそうに言う。「ごめん、わたし、どうかしてた…。神様って立派なものだと思ってたからつい…」アレンはパーメラにも告げた。「お前にも言っておこう。ユマは女神じゃない、人間だ。だから敵視するのはやめてくれ」
パーメラは鼻で笑った。「フン、ユマが人間であることは戦って、わかりましたわ。ならば、軽んじることにしましょう。私のものを奪えるわけもありませんしね」それにリズガフレンが許しを請う。「アレン、許してください。この世界の主神は……まだ若いのです。年代でいえば、今は世界の創世期にあたります。ゆえに神々も未熟…。成熟するまでには、まだ、かなりの時を要するでしょう」「すべてが安定し、落ち着くまでには時間がかかる…。それは……人の世も、神の世も同じということか」アレンはそう答え、話題を締めるのであった。
6-7-2.復権の兆し
アレンは、グローディスとパーメラに別れの挨拶をする。「じゃあな、グローディス、パーメラ。俺たちは、元の時代に戻る」すると、パーメラが「お待ちになって」とアレンを呼び止めた。「どうしたの?なにか言い忘れでも?」ユマが尋ねる。
パーメラは答えた。「最後にもう一度、見ていただきたいですわ。私たち兄妹の――成長を。世界を支えていくには、それぞれが成熟した神でなければなりません。それを戦いの中で、確かめてほしいんですの」グローディスもそれに同意する。「うむ、それは名案だ、パーメラ。我らが盤石の存在になったことを知ってもらおう」「なるほど。安心させたい、ということか。わかった。受けよう」アレンは二人の意をくみ取り、承諾の返事をした。
それを聞いていたテラーメアが提案をする。「それぞれの成長を確かめるなら、ふたりが組むべきではない。人と神が組み……そして組んだ人間が、同盟相手の神を見るのがよさそうだ」アレンは自分の同盟者を指定する。「それなら、俺はパーメラと組もう。感情の波が激しいパーメラと組むのは…俺が適任だと思う」ユマも笑顔で言った。「じゃあ、わたしはグローディスと組むね。前は荒っぽい感じだったけど、どのくらい落ち着いたか、見てあげる!」
パーメラは面白そうに笑った。「あなたたちとの同盟……!それはじつに楽しい趣向ですわ。ねえ、グローディス?」グローディスも頷く。「うむ、我々のふところの広さを教えてやろう」それを聞いたアレンが、戦闘開始の合図を告げる。「では決まりだ。ふたりの成長のあとを見せてもらうぞ!」
▼ 戦闘終了後
パーメラはアレンに問いかける。「華やかな勝利でしたね、アレン。でも、その感動に酔いしれるよりも大切なことがあります。私の主神としての戦いぶりは…どうでしたか?」アレンも真面目に答えた。「なかなかのものだった。以前より、格段によくなったと思う。冷静な判断ができていたからこその勝利だろう」
グローディスがパーメラに言った。「だいぶ穏やかになったようだな、パーメラ。対の神として、また兄として、うれしく思うぞ」そしてユマに尋ねる。「で、ユマよ。敗れはしたが、私の戦いぶりはどうであった?」ユマは微笑みながら答えた。「…負けても、相手をたたえられるなんて前なら考えられなかったよね。グローディスもすっかり落ち着いたみたい。アレン、この感じなら、世界は……」アレンは頷いた。「ああ、安泰だ。これでもうこの時代に思い残すことはない」
パーメラが微笑む。「アレンにそう思ってもらえたのならなによりですわ」グローディスも続く。「人よ、約束しよう。これからも豊かな世界を育むために我々は成長し続けると」
テラーメアがアレンに「そろそろ時間だ」と告げた。アレンは二人に最後の挨拶をする。「じゃあな、ふたりとも。最後にすばらしい土産を貰った。将来の確証という、手土産をな」
「未来の世界で、また会おう!」アレンはそう言い残し、一同はその場を後にするのであった。
独り言これが本来のグローディスとパーメラなんでしょうねー。こうしてみると格式高い神感はありますよね。
まとめ
以上がカルドセプトリボルトの全ストーリーでした!!いやー長かった。カルド史の中で最長のストーリーである。
サイクが味方じゃなかったのは言動的になんとなく察しがついた人もいた気がしますが、リズガフレンが邪神だったのはわりとびっくりしました。なんかいい神様してたので…。最後突然すぎて急にお前どうした?!ってなりました。「トカゲの王、蛇の王とも称される私に死など訪れると思うか?んん〜?」とか言ってるが知らねーよ!って感じですよねwていうか神様に二つ名とかあるんだ!
テラーメアが急に(聞こえますか…あなたの脳に直接語りかけています…)みたいなムーブしだしたのには少し笑ってしまったんですが、自分の体ごとリズガフレンを葬ったのは見事な退場でしたね。伯爵冥利に尽きる。
今回のエンディングも君はこれからどうする?と語りかけて終わる感じのエンディングでした。今思うとアレンを呼び寄せることができたアベリオル、ある意味ものすごい強運の持ち主ですよね。だって神にさえ勝つことができるつよつよセプターを引き当てたんですから…。
リボルトのストーリー解説というか備忘録は以上となります!余裕があれば世界観?というか、他シリーズをやっていない人向けの記事(リュエードってなに?とかそういうの)を解説できたらなーと思っていますが…新作のビギンズも近いし、間に合うかな…。ビギンズ遊んだ後のほうがいいかもしれないので、ちょっと考えておきます!
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