深海ホラーサバイバルゲーム SABNAUTICA

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EpicGamesで「Subnautica」が期間限定で無料配布されていたので早速DLして遊んでました。無料という言葉に弱い女、ねこうさぎです。

さて、DLしてきたSubnautica(サブノーティカ)というゲーム。何ゲーかというと「深海ホラーサバイバルゲーム」でオープンワールドです。日本語にも対応もしているので英語Noobでも安心して遊べ、翻訳もかなりしっかりしてくれてるので違和感なく遊べます。



トレイラームービーだけみてると「ホラー…?」ってなるんですが、実際に遊んでみるとこれがなかなか怖い。

何が怖いって深海が怖すぎる。

言葉では言い表しにくいんですが…とにかく深海が怖い。例えるならダムの真中を見ているような恐怖を感じます。私はスピーカーで音だしてましたがヘッドフォンでやった場合さらに怖いんじゃないでしょうか。

先日クリアしたのでこの日記を書いてるわけですが、クリアした感想としては「良ゲーでボリュームも丁度よく価格も適正で遊びごたえあり!」です。こんな出来のいいゲーム無料で配布してていいの?と思いつつ遊んました。もしDLだけしてまだプレイしてない方は是非手を出してみてほしいです。

ゲーム内容について

サバイバルゲームなため、基本は衣食住を確保しつつ世界を探検するゲームです。乗っていた宇宙船が墜落し、脱出ポットを出たところからストーリーが始まります。基本は「空腹」と「喉の渇き」に気を付けつつ、海に潜ってる間は「酸素」ゲージにも気を付けながら冒険を繰り広げる形となります。

酸素がなくなると当然死にますし、お腹がすいたり喉が渇いても当然死にます。途中から設備によりこのあたりの難易度はかなり緩和されますが、「空腹」「水分」「酸素」ゲージには最後まで気を配るこ必要があります。そして体力にも気を配りつつ、攻撃された場合は回復も必要です。

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ちなみにゲーム画面はこんな感じ。左下に酸素ゲージと体力、空腹、水分ゲージがあり、水中にもぐった場合は一番上の深度メーターが変化します。持ち歩いてるアイテムは下部のショートカットに5つまで登録可能です。

主人公をサポートしてるAIがいるのですが、この子がかなり優秀なため酸素がなくなりそうになると知らせてくれます。そして冒険中もちょくちょくこのAIが喋りかけてきてくれるため、一人の冒険もなんとなく寂しくありません。

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この星に墜落した主人公たちはかなり高度な文明を築いており、上記の「ファブリケーター」という装置で食料だけでなく拾ってきた素材の分解や加工などが行えます。序盤はとにかく海でものを拾ってきてこのファブリケーターで加工するゲームになります。というか序盤だけでなく終盤までこのファブリケーターにはお世話になります。

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インベントリはこんな感じ。重量制限はありませんがマス目以上に物が持てない仕様です。このゲームかなり素材が必要となるため、途中からはロッカーなどを作ってそこに素材を貯めて使っていく形になります。最初はロッカーを置けないため、使いにくいですが防水ロッカーをいっぱい浮かべて凌ぎましょう!

上部メニューですが、冒険するだけなら一番左のインベントリとスパナマークの設計図の確認さえできればOKです。一番右はデータバンクとなっており、手に入れたものや途中から手に入るスキャナーでスキャンした物のデータを閲覧できます。

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細かいストーリーなどについてはこのデータバンクが重要となってくるので、細部まで楽しみたい人は是非データバンクも覗いてみてください。

水平だけでなく垂直にも広がるワールドマップの楽しさ

通常ワールドマップって横移動だけだと思うんですが、このゲームは水中ゲームのため縦移動もできます。地面がないので目に見える360度全ての場所へ移動できますので、あれこれ探検が好きな人にとってはなかなか楽しいゲームです。

ただ酸素ゲージがあるためいつまでの深くは潜っていられないし、空腹と水分ゲージもあるため準備なしにいつまでも遠くへ泳いでいられません。この絶妙な「縛り」がこのゲームを面白くしているところです。

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色んなところを探索していると、オーロラ号から脱出した他の乗組員の痕跡を見つけることができたり

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墜落したオーロラ号の残骸を見つける事ができます。冒険するたび色々と新しい発見があってほんとうにたのしいですゲームです。

建築要素も一応あります

トレイラームービーにもありますが建築要素も一応あります。

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ビルダー設備を作れたら、狭い脱出ポットを離脱し好きなところに家を建てましょう。最初は通路くらいしか置けないですが(広い部屋は設計図を見つける必要がある)通路でもファブリケーターや通信機、充電器をおけますし、ようやくロッカーをおけるようになるため家としての機能は十分果たしてくれます。

最初の建築で注意したいのは脱出ポットとは違い電力システムが備わっていないこと。自分でソーラーパネルを設置して電力供給する必要があるので注意しましょう。あと建築しすぎると建物の耐久が減っていくので、適度に補強パネルを壁にくっつけて強度を上げておきましょう。

ちなみにこのゲームの建築システムはかなり便利に作られてます。なんと建築物を解体しても全ての素材が返ってくるんですよ!大半のゲームの建築物は壊すと消えるかよくても材料の一部が返ってくる程度ですが、Subnauticaは使用した材料全部が返ってくるため、「置く位置を直したい」「配置を微調節したい」などが気軽にできます。

制作も手元に材料さえあればビルダーがサクッと作ってくれます。通路なら通路、多目的室なら多目的室を最初からどーんっと作ってくれます。他の建築ゲーでよくある最初は土台を作って、その上に壁を作って、天井をくっつけて…みたいな面倒な作業は皆無です。

そのかわり、建築の自由度は他ゲーに比べて少ないです。というのも基本「通路」か「決まった大きさの部屋」しか建築できるものがなく、部屋と部屋の行き来は必ず通路を経由する必要がある為、大きな部屋を作ってそこにいろいろ置く、といったことはできません。建築物も自分で1から作るわけではなくプリセットを設置する形になるので、部屋や通路の広さ・高さを変えるといったこともできないです。

ただまあシングルプレイのゲームですので建築に関してはちょうどいい難易度と自由性だと思います。マルチプレイだと部屋大きくしたり色々見栄えを工夫したくなるんですけどね!建築難易度や建築に必要な素材数など、ソロに丁度いい感じに設定してくれているのも助かります。


乗り物もあるよ!

冒険を手広くするには当然どんどん遠くへ、どんどん深くへ行く必要があります。ただ生身では持てるアイテムにも限りがありますし、酸素ゲージの制限もあるのであまり深く潜れません。

というわけで当然その辺りを手助けする乗り物が作れます!

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最初は小型の潜水艦である「シーモス」

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次に深海を歩行しながら採取できる「プラウンスーツ」

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最後に大型潜水艦「サイクロプス」が作れるようになります。

シーモスに乗れるようになるとぐんと探索範囲が広がるのでいっきに楽しくなります。なにせ乗り物にのってる間は酸素が回復するため、乗り物で移動→乗り物降りて探索→酸素が切れそうになったら乗り物へ戻る。ということを繰り返していれば海面まで戻らなくてもなんとかなるからです。

またどの乗り物にもストレージがついているため、遠出する際は飲み物や食料をいれておけば空腹などもしばらくなんとかなります。

ただ乗り物は無限で使えるわけではありません。当然電力で動いていますので、電力が切れそうになったら拠点へ戻って充電するかバッテリーを変えてあげる必要があります。といってもバッテリー切れは相当遠くへ行かないと起きないと思いますけどね。最初の頃はあまり気にしなくて大丈夫でしょう。

あと敵に攻撃されたら当然乗り物の耐久値が減ります。耐久が減ったらリペアツールで修理してあげる必要がありますので注意しましょう。耐久深度もあるため、性能のアップデートするまではこのあたりにも注意が必要です。

しかしこれらの制約を遥かにしのぐメリットと機動性があるため、シーモス作成以降はほとんど乗り物で移動する形になるんじゃないでしょうか。初期のプラウンスーツは地味に使いにくいですが、ワイヤーアームが使えるようになると移動範囲がぐっと広がります。決して使えない子ではないため、「使いにくいからもう乗るのやめよう」と見限らないで上げてください。


冒険途中でやっておくと楽になる事

プレイするにあたり、「これは絶対やっておいたほうがいい!」ことと、ちょっとした豆知識を以下にメモしておきます。これから冒険する人、詰まってる人などは参考にしてください。

  • ビーコンはかなり有能なので設置しておきましょう。発見した施設や海底への入口などをマークしておくと後々の冒険が楽になります。
  • ろ過装置があると水分補給が格段に楽になるので早めに設置しよう
  • ろ過装置がかなり電力を食べるため、原子力発電機もおくこと。
  • 原子炉の設計図が手に入るまではバイオリアクターで代用可なので、アシッドマッシュルームかピーパーを放り込んでおきましょう。
  • 水のろ過待ちやバッテリーの充電待ちなど、時間だけ経過させたい場合は椅子に座るといいです。椅子に座ってる間は食料と水分ゲージが減らず時間だけ経過します。
  • 夜探検にいくのが嫌いな人はベッドを設置しましょう。寝れば朝になります。
  • 大型水槽は飾りではなく実はかなり実用的なので設置すること。同じ魚を2匹いれておくと勝手に増殖してくれるため、レジナルドを2匹入れておけば食料問題が簡単に解消されます。
  • サイクロプスのソナーは有能なのでつけておくといいです。ただ電力消費が激しいのであわせて熱発電機をつけましょう。小まめにオンオフすると電力が長持ちします。
  • ステイシスライフルは逃げにも攻めにもかなり便利なので作りましょう。
  • パワーセル充電器がなくサイクロプスのパワーセルがなくなりそうな場合、新たにパワーセルを作って交換しなくても、シーモスかスーツのパワーセルと交換してプールにいれておけばフル充電できます。ただし0%の場合はチャージできないので、0%をチャージしたい場合は片方に0%をいれ、もう片方は1%以上のパワーセルを入れてあげればOKです。

ストーリーについて(ネタバレ有)

こういうサバイバル系のゲームはストーリー部分が弱いかわかりにくい場合が多いですが、Subnauticaはわりとわかりやすいストーリーをしております。ストーリーについては通信機から届く通信と、海中で拾えるPDAやスキャンしたデータの情報をまとめることで輪郭が見えてきます。

それらの情報を全てつなぎ合わせると、大まかなストーリーは以下のような流れと内容になっています。

◆◆◆

本作の舞台である惑星、海洋惑星(惑星4546B)へ任務ついでに立ち寄ろうとしたところ、乗っていた宇宙船オーロラ号が謎の原因で墜落してしまいます。

※本来のオーロラ号の目的は、遠く離れた恒星系にたどり着き、そこで新しいフェーズゲートを作るというもの。移動先のインフラが整っていないため、作業できるようオーロラ号には熱発電やら核発電やらの設備もいろいろと積まれていました。この惑星へ立ち寄ったのは後述する別の任務のためです。

脱出ポットが落ちた先は海の中でした。脱出ポットから出て見渡してみると、周りには海と墜落したオーロラ号しか見えません。主人公は生き残る為、とりあえずその辺の魚を食べたり、水を作ったり、落ちたオーロラ号の残骸を集めて日用品を作ったりします。そして他に何かないかとあちこちを探索に出かけます。

ふとある時、自分の体が謎の病原菌に侵されていることに気づきます。PDAで自分をスキャンしてみるとそこには「感染検知」の文字…。

そして自分たちの宇宙船が墜落した原因も判明しました。主人公はとある島の一角に巨大な砲台があることを見つけます。この砲台で自分たちの宇宙船は撃墜されたようです。この惑星には昔高度な文明をもった異星人が住んでいたようで、この砲台もどうやら彼らが作った物のようです。

この砲台システムのせいで、救難信号を受け主人公たちを助けに来た宇宙船も撃墜されてしまいました。どうやらこの砲台システムは、主人公が感染している謎の細菌を外に出さないために働いているようです。謎の細菌を外部に持ち出さないため、惑星に侵入してきた船を撃ち落とす仕組みになっていました。そして同時に、この惑星を脱出しようとする船にもその力は働くようです。

防衛システムを解除しない事にはこの星から脱出が不可能なわけですが、防衛システムを操作できるのは「細菌に侵されていない健康体」でないと不可能であることがわかります。そしてこの細菌からもたらされる病気は、治さないと死に至るということも判明します。(トレイラームービーで男性が咳をしていますが、これが病気の第1段階目の症状です)

過去にこの惑星に住んでいた生命はほぼ全てこの細菌のせいで滅んでおり、現在生き残っている生物も細菌に感染している状態であることもわかります。

どうしたものかと考えていたところ、オーロラ号が墜落したことを知ったアルテリア本部より「迎えに行くのが無理なため、なんとか途中地点まで自力で来てほしい」「そのための宇宙船の設計図を墜落したオーロラ号へ送った」という旨の通信が主人公の元へ届きます。

かくしてこの惑星を脱出するため、主人公はまずは自分の病気を治し、砲台システムを停止させてから、宇宙船の設計図を完成させてこの惑星からの脱出を試みることとなるのであった...。

◆◆◆

というのが全体を通したSubnauticaのお話です。病気に侵されていることは自分のPDAが知らせてくれてますが、それが死に至るとわかるのはだいぶ先で拾えるPDA情報になります。PDAを見る限り、
最終的に主人公は2段階目まで症状が進んでいたことも分かります。

さて、本来の任務は別にあったオーロラ号がこの惑星に立ち寄った理由ですが、10年前この付近で行方不明になったデガシ号の乗組員捜索のためです。そのためオーロラ号には全地形用の乗り物が追加で積まれていました(立ち寄る惑星がどういった状態なのかが不明なため)。

デガシ号の乗組員は全員死んでいることが後ほどPDAの情報で判明しますが、トレイラームービーで咳してる男性はこのデガシ号の乗組員であるバートです。彼らの建築物が廃れた後宇宙船が墜落する描写がありますが、これが本作の主人公達が乗っているオーロラ号となります。

デガシ号の乗組員は他にバードの父であるポールと護衛で雇われていたマルグリットがいましたが、マルグリットはリヴァイアサンに殺され、ポールもリヴァイアサンに襲われた際に負った傷が原因で死亡してしまったようです。バートのPDAに「マルグリットと父さんは惑星の生態系の一部になった」とあるため、バードはその後もしばらく生き残っていたようですが、「病気はおれを離さない」とあるためその後病気で亡くなってしまったようです。

謎の細菌を治療する方法はなんだったのか?

結局異星人も治癒しえなかった外来細菌から引き起こされる病気ですが、最終的に主人公は治癒して宇宙船で脱出します。異邦人が達成できなかったその治癒方法とは、「シーエンペラーの作るエンザイム42を摂取する」ことでした。

異星人もシーエンペラーの研究をするところまでは成功していたようなのですが、捕まえたシーエンペラーはすでに年老いており十分なエンザイム42が作れませんでした。「それなら若いシーエンペラーを作ろう」と子供の孵化実験も始めていましたが、残念ながら全て失敗に終わり、病気を治せずそのまま滅びてしまいました。

ただこのシーエンペラーは年老いているものの、感染症状を抑制するための酵素を生産することはできていました。ほぼすべての生命体が細菌で死滅した中一部の生命体が生き残っている理由は、ピーパーがシーエンペラーより酵素を取得し、それを海にばらまいていたからです。このゲーム最弱MOBであるピーパーが、実はこの星の生態系を維持している鍵だったのはなかなか衝撃的なんじゃないでしょうか。

ピーパーが排水管のようなところからどこかへ吸い込まれていく姿は

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実は上記のような箇所で確認できるのですが、まさかそれが施設に繋がっているとは思いもしませんでした。

他にも最初の脅威であるリーパーリヴァイアサンがシードラゴンに捕食されてたり、ゴーストリヴァイアサンがどこから生まれるのかや、ワーパーの正体についてなど、PDAに色々とサイドストーリーや生態系について書かれています。設定を細かく見ていくと大変興味深いことが書いてあり非常におもしろいですのでよかったら見てみてください。


そしてシーエンペラーの最後がとても切なかったですね...。ママァー!何気にエンペラーとドラゴンって下半身が同じなので、祖先は同じだったのかが地味に気になるんですがそういう記述はないんですよねぇ。まあ海底を泳ぐのに一番適した足の形があれだったんでしょう。

シードラゴンがシーキング、シーエンペラーがシークイーンとかって名前だったらまた色々と設定が広がりそうなものですが、あの世界は個体に雄雌存在せず全生物が単体で繁殖できるらしいので、この設定は世界観的に無理そうですね…。


ゲームをクリアしてみて

サバイバル難易度・ボリュームともにソロでやるには丁度よかったです。重要な設計図が手に入らないとなかなか先に進むことができず、設計図が落ちてる場所のヒントがないためそこだけがネックではありますが、あちこち探索する楽しさがあるためそれらもあまり気にならなかったです。

攻略のヒントもだいたいPDAに書いてくれているため、難航するとしたら設計図探しと施設探しくらいですかね。なにせこのゲームマップがない。なのでガチで手探りで探すしかないんですよね。

ちなみに私の総プレイ時間は1日と18時間でした。普通にプレイしてたら半分以上はPDA情報埋まりますので、大体のストーリーや設定についてはわかるようにできてると思います。自力で見つけるのが難しいのはオレンジアーティファクトを差し込む場所くらいでしょうかね。

暗すぎて地形がわからない場合は、とりあえずサイクロプスにソナーつけてピコピコしておきましょう。見つけにくい洞窟や地底への入口とかも見つかるので、後半行き詰った人はとりあえずソナーつけて探検すると新しい発見があるかもです。

ソロでのんびりサバイバルゲームを楽しみたい方には超オススメ!

なにやら続編も作っているようですので、リリースされたら絶対遊びたいなと思っております。ちらっとプレイ動画みた感じ次回作は雪マップのようですね。Subnauticaと同じ流れなら最初はアーリーアクセスからとなるでしょうが…正式な発売が待ち遠しいですね!!



【PS4】Subnautica: Below Zero
バンダイナムコエンターテインメント
2021-05-14