カルドセプト ビギンズ|ストーリー・世界観・登場人物まるごと解説&考察【ネタバレあり】

基本情報
タイトル:カルドセプト ビギンズ
プラットフォーム:Nintendo Switch / Nintendo Switch 2(Steam版は2026年第4四半期予定)
ジャンル:ボード&カードゲーム
発売日:2026年7月16日
開発:グランディング(開発協力・監修:大宮ソフト、ジャムズワークス)
販売:ネオス
プレイ人数:1~4人
公式サイト:カルドセプト ビギンズ 公式サイト
この記事は「カルドセプト ビギンズ」のストーリー・登場人物・世界観・終盤の展開まで踏み込んだネタバレ全開の内容です。また初代「カルドセプト ザ ファースト」に関するネタバレも一部含みます。まだクリアしていない方はブラウザバック推奨です。
10年ぶりの新作カルドセプト ビギンズ、無事ストーリークリアしました!色々と謎を残したまま完結する作りでしたね。後々ファーストとも何か繋がるかもしれないと、プレイしながら自分なりに色々とメモをとっていたので、今回はストーリー周りの部分を全部まとめてみました。
設定資料とかまだでていないので、あくまで現時点での公式情報とゲーム内描写、自分の考察と推測での記事となりますのでご了承ください。
初代「カルドセプト ザ ファースト」との繋がり考察も後半に入れています。同じように「クリアしたけど整理したい」という人の助けになればうれしいです。
時系列と補足
時系列的には、ビギンズは初代「カルドセプト」より前の時代を描いた前日譚にあたる作りになっています。その根拠は後半の「初代との繋がり」で整理します。※初代に便利機能を追加した「カルドセプト ザ ファースト」がもうすぐ発売となりますので、以降は区別しやすくするため、初代は「ザファースト」または「初代」と明記します。
章立てとストーリーの流れ
序章から16章+幕間の構成でした。編ごとに章タイトルとあらすじを並べておきます。
学園編(序章〜3章)
- 序章:異能の少年
- 1章:才覚の誇り (マップ:古書館)
- 2章:父の背中 (マップ:リカドの村)
- 3章:選ばれし者たち (マップ:天空庭園)
主人公カムルがアカデミアに入学し、父の痕跡を探しながら近衛セプター隊の選抜試験を勝ち抜くまでのストーリー。3章クリアでカードショップとサブクエが解放され、ここからが本格的なストーリーが始まります。
旅立ち編(幕間〜4章)
- 幕間:地塊の王
- 4章:女海賊ヴェラミ (マップ:シーダモの港)
- 幕間:旅立ち
ダガル王との謁見をしていたところで、港町に海賊が乗り込んできたとのことで早速防衛の任務に赴くカムル。結界に穴が開いたことを察知したイシャラは、カムルを連れて王都から旅立つ。
四神殿・守護者編(5〜11章)
- 5章:喰らう者ども (マップ:ガイデス闘技場1)
- 6章:猟犬ティンダロス (マップ:ガイデス闘技場2)
- 7章:アシュヴァタの唱え (マップ:地の神殿)
- 8章:風の守護者 (マップ:塔都テレイア)
- 9章:才の血脈 (マップ:風の神殿)
- 10章:背反のシモン (マップ:炎都ビステア)
- 11章:火の鎮魂 (マップ:火の神殿)
結界を守る守護者達がガーディアンキラーに狙われている事を察知し、各守護者の元へと赴くカムルとイシャラ。守護者たちの無事を確認しながら、守護石を集めるのが大まかな目的。その中で深潭の民が暗躍していることが判明してくる。
王都大戦編(12章)
- 12章:王都大戦 (マップ:古の大水門)
ミゴールの策略で深潭の民と地塊の民の全面衝突が始まった。それを見ていたヴェラミが「お金になりそうだから」とカムル達に味方をする。
深海・ノンデス編(13〜15章)
- 13章:深漂からの迎撃者 (マップ:水の神殿跡)
- 14章:深き者ども (マップ:闇神の神殿)
- 15章:女神覚醒 (マップ:闇神ノンデス)
深海のルイエ島沖へ向かい、大司祭クトールとの対決。そしてミゴールが復活させようとしている「闇神ノンデス」の正体とルトラの行方に迫る。
最終決戦(16章)
- 16章:果てに立つ者 (マップ:天空庭園(半壊))
ミゴールの侵略を受けたアカデミアを舞台に、ミゴールとの最終決戦に臨む。ターハントと協力して防衛は成功しバルテアスの復活は阻止するも、ターハントが命を落とし半壊だったアカデミアも全壊してしまう。ミゴールはゴリガンと共に崩壊するアカデミアの底へ落ち消息を絶つ。その後表向きは平和になった世界で、イシャラはカムルにターハントの印を授け、二人で新しい旅に出て終幕という流れ。
世界観と時代背景
バブラシュカ王国の成立と「八年戦争」
ビギンズの舞台となる「バブラシュカ王国」は、王都アティスの国王ダガルが周辺国をまとめ上げて建国した国です。
きっかけは、カードの力を扱える最初のセプターオリジンの存在でした。ダガルはオリジンの力に目を付け、その力で領土を広げていきます。しかしオリジン以外にもセプターが現れ、地・水・火・風+タガル領の5国で争いが起きました。これがのちに「八年戦争」と呼ばれる長い戦いです。
最終的にはダガルが勝利し大陸を平定。「バブラシュカ王国」を建国しました。ただし力で平伏させたにすぎず、それぞれの種族間ではわだかまりが残ったまま、偽りの平和を享受しているような状態でした。
深潭の民/地塊の民
本編では2種類の「民」が出てきます。
- 地塊の民:主に地上に住んでいる人間たち
- 深潭の民:光も届かないほど深い海の底に住んでいる民
深潭の民は「禁術」と呼ばれる、巻物を使わずに魔術ダメージを与える特殊な術を扱います。巻物なしで魔術ダメージを飛ばす術自体は過去作にもありましたが、今作ではこれが深潭の民のキーワードの一つとなっているようです。術が非常に強力なため「禁術」と呼ばれており、主にアコライト系のクリーチャーが使用します。
また深潭の民の求めに応じて呼び出される、各属性のクリーチャーたちが存在します。
- サングィボア(火)
- シャンブリングバイン(地)
- ドゥームリーパー(風)
- ペイルグロブスター(水)
さらにその中でも、四属性の魔王(フレイムロード/ダークマスター/ベールゼブブ/ダゴン)にも匹敵する力を持つとされる深淵の王も存在します。
- アビサルモナーク(無)
この子達がどの神の眷属なのかは、今のところ本編で明言されていません。カルドセプトのクリーチャーは基本的にカルドラかバルテアスが作ったもので、四属性のどれかの眷属のような立ち位置かと思われますが、今作から追加されたこの4体は少し異質に見えます。「深潭の民の求めに応じて呼び出される」という描写から、もしかしたら闇神ノンデスの眷属という可能性もあるのかな、と個人的には考察しています。
舞台:王立学府セプトアカデミア
設立の経緯
「王立学府セプトアカデミア」は、地上初の石板使いであるオリジンが設立した学校です。
- 石板(=カード)の恐ろしさを訴えるため
- 力を正しく使える真のセプターを導くため
この2つの目的で、フィルス校長と一緒に建てました。建設場所は、かつて世界樹ユグドラシルが立っていた地です。

かつて、とついているので今は枯れてしまったんでしょうね。学園の外観をみてみると中央に大きな木はたっていますが、多分これはユグドラシルではない。おそらくこの学園を取り囲んでる、大きな樹の幹のような部分がかつてのユグドラシル(つまり学園を幹の中にすっぽり覆えてしまうほどの大きさ)だったと思われます。
そしてこのアカデミアはバルテアス神の封印の上にも実は建っています。オリジンはバルテアスが復活しないよう、その封印領域「黒き神牢」の上に学校を作り、ガーディアンを配置し、あれこれ手を尽くして封印が破れないよう心血を注いでいました。
なぜカムル達はここに集うのか
学園ではセプターを目指す学生たちが集まり、近衛セプター隊の選抜試験に挑むというのが表向きの流れです。カムルはオリジンの痕跡を追うため、学園へと転入してきます。
ちなみに学園では「ブックを背負って歩いていると街で後ろ指を指される」というセリフがあるため、この世界ではセプターはあまり歓迎されていない可能性があります(ただ、大きなブックをみんな背中にしょって歩いているので、それを物珍しがって指を指さされているだけの可能性もあります)
そう、この世界ではブックが明らかに大きい。大きい理由としては今作はカードが「石板」のままだからだと思われます。みんなあそこに分厚い石板いれて持ち歩いているのでは?オリジンが最初のセプターであり、力を行使できるようになったのは数年前であることを考えると、まだセプターは黎明期時代。これからどんどん石板が改良されていき、最終的には持ち運びのしやすいカード型になるんだろうなと思われます。
登場人物
カムル(主人公)
- 過去シリーズでは主人公の名前を自分で決められましたが、今回は「カムル」で固定
- フルネームは「カムル・ヴァ・ルトラ」
- 故郷は「リカドの村」
- 基本的にカムル自身は喋らず、選択肢が出てきてプレイヤーが選ぶ方式で会話が進む
- ただし6歳の回想シーンだけは普通に自分で喋っている(回想はプレイヤーが関与する余地がないためだと思われる)
- お母さんはキノコスープが得意という事以外正体不明。ルトラが家を空ける際に「ベルおばさんのいう事を聞くように」というシーンがあるため、お母さんはすでにこの世にいない可能性があります
- オリジンの息子という噂があり、事実オリジン(ルトラ)の息子である
- 近衛セプター隊の選抜試験に勝利し、近衛セプター隊として護国の任に就くことになった
- イシャラとの旅の果てに、なんとか父であるルトラの元まで辿りつくことに成功
- 全てが終わった後、新しい世界を作りたいというイシャラとともに、旅に出た
オリジン(ルトラ)
- 地上初の石板使い
- 通称「オリジン」、本名は「ルトラ・ヴァ・ルトラ」でカムルの父親である
- 石板の恐ろしさを訴え、力を正しく使えるセプターを導くために「王立学府セプトアカデミア」を設立
- 「セプター兵法」と呼ばれるセプターの指南書も彼が書いた
- 八年戦争で大いに活躍し、王国兵たちだけでなく、先生たちにも尊敬されている
- 一方で「逆心の異能者」とも呼ばれていて、自分の力を過信し、自ら神になろうとしたという噂もある
- アカデミアでは研究を重ねた結果ホムンクルスを作ることに成功。校長はこれを「人が作りし神=亜神」と呼んだ
- バルテアスが復活しないよう、ミゴール(老人がミゴールとは気づいていなかったと思われる)と画策し結界の中心を学園に移した
- 結界の中心が王都から学園に移ることに関して王は知らされておらず、承諾もしていない
- 最終的にミゴールに騙され、神の依り代にされてしまい命を落とした
本編開始時点では姿を消してから5年の月日が流れています。「オリジン断章」という、自らの足跡を綴った手稿を各地に残しており、カムルはこれを頼りにルトラの行方を追い始める。
ルトラは最終的に「神が守ってくれないなら自分が世界を守るしかない」的な思考だった…であってるのかしら?この世を守るためなら自らの手を汚している感じがするので、半分正解なんだろうか…。ホムンクルス作ったりこっそり結界の場所移動させたり、平定後独断で色々な行為を始めたのは確かですよね。ホムンクルスにされたターハントはよくぐれなかったなと思う…。

ちなみにルトラ達が結界を移動させたことで、大水門とシーダモの港が結界外になり、結果として深潭の民の侵入を許してしまった形になります(当初は結界に穴が開いたという表現でしたが、最後になりそもそも結界の境界が移動していたことが発覚)。これを考えるに、結界が移動したのは最近=ルトラも結界に穴があくまではミゴールにつかまっていなかった…と考えるのが妥当なのか?わからん…。
ターハント
- 正体は「バルテアス神」の封印を守るため、ルトラに人為的に作られたガーディアン
- 作られたと言っても元はちゃんとした人間で孤児であった
- それをルトラが引き取り、ホムンクルスとして改造して育てた経緯がある
- ルトラのことを「ルトラ将軍」と呼んで慕っている
- 本名は「ターハント・ヴァ・イーデン」
- 最終決戦のミゴール戦でカムルと共闘したのち、使命を全うして命を落とした
ガーディアンだからなのか、結界を守る「印」をもっていた。亡くなった後にイシャラがそれを回収し、「ターハントの印」として、カムルが「印」を託された。
ちなみに「ターハント」という名前は、公式英語表記が Tarhunt で、ヒッタイト・ルウィ神話の嵐神タルフント(Tarhunt)と完全に一致しています。バルテアスの封印を守るガーディアンという役割にも通じるものがあり、元ネタである可能性が高いと思われます。
あとターハント・ヴァ・イーデンという名前、初代「ザ ファースト」の「ヴァイデン王」を連想させますが、何か関係があるのかは不明。一応孤児で血族不明のため、元王族である可能性は捨てきれません。ただ他の登場人物が特に関わりなさそうなので、完全に偶然な気がしないでもない…。
イシャラ
- 実はダガル王の娘であり、巫女の血を受け継いでいる
- フルネームは「イシャラ・イエ・バブラシュカ」
- 母はティンダロスの攻撃が深手になって亡くなってしまった
- 昔、西方のアシュヴァタ尊師(地の神殿の守護者)からカードの手ほどきも受けている
- 神域結界に穴が開いたため、巫女であった母の遺志を継ぎ結界を修復しようとしていた
- だが結界を結びなおすために集めていた印を最終的にミゴールに奪われてしまい、ノンデス復活の手助けとなってしまった
- 最後は「新しい世界を作る旅に出る」と言い、カムルと一緒に旅立つ描写で終幕
最初は何にでも首を突っ込む好奇心旺盛な女の子に見えますが、ストーリーが進めば進むほどちゃんと王女としての品格も垣間見えるようになります。母の意思を受け継ぎ巫女業もやっているため、実は結構物知りな一面もある。
「イシャラ」という名前は、公式英語表記が Ishara で、シリア・フルリ・ヒッタイト圏で信仰されていた女神イシャラ(Ishara)と完全に一致しています。誓約・愛・冥界を司る女神で、王家の血を引く巫女という設定にも通じますね。ターハント(=ヒッタイト嵐神タルフント)と合わせて、中東・メソポタミア文化圏の神話から拾われている可能性が高そうです。
神域結界と四属性の神殿
王都を中心に、バブラシュカ王妃(=巫女。イシャラの母親)とオリジンの力によって結ばれた結界のことを「神域結界」と呼びます。

配置は北=火神ビステア/西=地神セレニア/東=風神テレイア/南=水神イクシア。この4つの属性を結んだ四属性領域が結界内となります。ちなみにそれぞれの神殿の名前になっているのは各属性の神様の名前です。
ただたびたび出てくるこの結界が何を抑えていたのか、私には正直よくわかりませんでした…。深潭の民などから守っている説(南の結界が破られたことにより侵入を許したため)が高いですが、じゃあこの結界外に住んでる他の人はどうなるの??という素朴な疑問が残りました。割と結界外の範囲広いよね?ストーリー何周かしたらわかるようになるんですかね?誰か教えて…。
学園の面々
- デーアル先生:「神学史」を教えている。
- ガンツ先生:石板実技を教えている。フルネームは「ガンツ・シグルド」。一応名の通ったセプターらしい。
- フィルス校長:ルトラと一緒にアカデミアを建設した人物。ターハントが守護者であることなど知っていたため、ある程度の情報はルトラから共有されていたものと思われる。
- ローラム古書館長:学園の古書館の主。ターハントの役割は知らなかったが、学園がバルテアス神の封印の上に立っている事は知っていた。
ちなみにガンツ先生の「シグルド」は北欧神話ヴォルスンガ・サガの英雄シグルドと一致します。名の通ったセプター=八年戦争で活躍した英雄とも捉えられるので、そのあたりから名前が拾われている可能性が高そうですね。
ゴリガン
- 「装備は一級品じゃがブックの中身は所詮学生レベルか…」など、過去作に比べて失礼な言動が多いが、今作も非常に博識である
- 老人に扮したミゴールがカムル達にゴリガンを渡し、海の底へ誘導するよう指示していた
- ゴリガンがミゴールに協力していた理由としては、ゴリガンはバルテアスが作った杖であり眷属だから
- ミゴールに従っているあたり、この頃はまだ自分の使命(バルテアスを復活させる)を覚えていたようだ
- 最後はカムルにノンデスを倒す方法などをこっそり助言した
- だがそれがミゴールにバレてしまい、以降精神支配され16章では敵対してしまう
- 最終決戦でミゴールと共に崩壊したアカデミアの底に落ちるも無事で、目が覚めたら全ての出来事を忘れていた(ザファーストへの伏線)
王都・戦線サイドの人々
- ダガル王:王都アティスの国王。カードの力を扱えるオリジンに目を付け、その力を使い領土を広げた。後にこの戦争が「八年戦争」と呼ばれるようになる。八年戦争で大陸を平定し、バブラシュカ王国を建国した。
- シモン:近衛連隊長。本名は「シモン・テリカト」。エンリユ戦後、イシャラを守って命を落としたように思われていましたが、実はエンリユに救出されていて無事だったことが最後の最後に判明。ただ王都では殉職したものと思われていたため、平和祈念式典では二階級特進し「名誉将軍」の称号を貰う。
- ヴェラミ:女海賊。お金に目がなく、最初はミゴールに協力していたが、王都が襲われた際は「お金になりそうだから」という理由で今度はカムル達に協力し始める。その後は深海の上までカムル達を送り届け、その際ちゃんと「ここで待っている」と帰りも待ってくれるなど、面倒見のいい姉御肌な人。ティンダロスと付き合っていた過去がある。
神殿の守護者たち
- アシュヴァタ:地の神殿の守護者。像のような見た目をしている。以前カードの使い方を手ほどきしたため、イシャラとは面識がある。僧侶っぽい姿と「尊師」と呼ばれていることから、元ネタはインドの「アシュヴァッタ」の樹が語源と思われます(釈迦がこの樹の下で悟りを開いたことから、仏教における聖樹として知られています)。
- エンリユ:火の神殿の守護者。炎都ビステアを治めている火龍。元ネタっぽいものが見つからないため、名前は「炎龍(えんりゅう)」をもじったものと思われます(元ネタありそうでしたら誰か教えてください〜!)。
- ティンダロス:風の族長。ダガルの右目を負傷させ、イシャラの母を死に追いやった人物。非常に好戦的で、強いものには従うという性格。守護者の中で唯一洗脳を免れており、その後もちょこちょこ出てくるなど守護者の中ではストーリーの待遇がいい。八年戦争後は闘技場で戦闘に明け暮れていた。昔ヴェラミと付き合っていたが、養えなかったのか普通にフラれた模様(「今ならお前一人くらい養える」みたいなセリフから予想)。ルトラからは「さながら猟犬だな」と評されたこともあり、クトゥルフ神話の「ティンダロスの猟犬」が元ネタだと思われる。
- クトール:水の神殿の守護者であり、深潭の民を束ねている大司祭。タコのような見た目をしており名前も似ていることから、元ネタはクトゥルフ神話の「クトゥルフ」だと思われる。
クトールについては、秘密裏にルトラに協力し水の神殿の守りを移動させ結界の境界を変えることを手助けしました。しかし最終的にはミゴール側についてしまいます。その際に「我ら深潭の民はいつまで闇に沈んでいればよいのだ。僅かな光しか届かぬ海淵で細身を寄せ合い僅かな藻と貝を糧として暮らす。地塊の民は光の下で笑い歌う。なぜだ!なぜ我らは闇に縛られ続けるのだ」という台詞があります。
これに関してはそうだよねーそれは恨むよねー!としか言いようがありません…。ヴェラミの相棒のタコや地上を侵略していた深潭の民の姿をみるに、別に深潭の民って地上で生きれないわけではなさそうなんですよね。それなのに結界の外に追いやられ、光も届かない海底で生活してろはさすがに恨みを買うというかなんというか…。
ローブの老人=ミゴール
「遠い地から光を求めて旅をしている」と自称するローブの老人。「この杖は私にはうるさすぎる」と、カムル達にゴリガンを押し付けた。その正体は、バルテアスの復活を目論むミゴール。ルトラを騙し、封印の印を使って自分の主であるバルテアス神を復活させようとしていました。
- かつてバルテアスが四柱神の対立心を利用して創り出した魔天使
- 主のバルテアス復活を目論んでいる
- 魔天使で天使が混ざっているせいか、結界などは関係ないらしい(すり抜けられる)
- 最後はバルテアスの復活を願いながら、崩壊するアカデミアの底に落ちた
今回はカード化していませんが、実は過去作すべてクリーチャーカードとして出演している皆勤賞の子。今作で最後にやられたことにより、実体が解けて以降は石板に戻ってしまったのかもしれませんね。一応今作も最後にアイテムとして出演は果たしたので、皆勤賞ではあるのか…?
ちなみに「ミゴール」という名前の元ネタも、クトゥルフ神話のミ・ゴが元ネタだと思われます。ラヴクラフト「闇に囁くもの」(1931)で描かれた異星の存在で、クトール(=クトゥルフ)やノンデス(=ノーデンス)と同じくクトゥルフ神話系のモチーフですね。そう考えるとカルドセプトはザファーストの事態からわりとクトゥルフ神話が好きなんだろうか。
バルテアス神
学校の地下深くの封印領域「黒き神牢」に幽閉・封印されている神。バルテアスが復活しないよう、ルトラはその上に学校を建設しました。
初プレイの人向けに補足しておくと、バルテアスはカルドセプトシリーズ全体を貫く「反逆神」ポジションのキャラクターです。ざっくり整理するとこんな感じです。
- リュエードの世界を作るため、カルドラが**「抑制と中立」を司る神として造り出した**
- しかし主神カルドラに反旗を翻したため、以降は「反逆神バルテアス」と呼ばれるようになる
- この反乱により、全カードの元である「カルドセプト」の書が砕け散ってしまい、その破片が降り注いだ世界が初代と今作の舞台であるリュエード世界である
- バルテアスはカルドラが作った四柱神(火神ビステア/地神セレニア/風神テレイア/水神イクシア)に対抗するため、各属性の「王」たちを生み出した
- フレイムロード(火の王)
- ダークマスター(地の王)
- ベールゼブブ(風の王)
- ダゴン(水の王)
- さらに魔天使ミゴールや杖のゴリガンもバルテアスが作り出した眷属(ゴリガンは今作ではミゴール側だが、初代では最終的にカルドラ側に寝返っている)
ビギンズの時代ではまだ「なぜ反逆神と呼ばれているのか」の詳細は語られておらず、オープニングもある日突然カルドセプトの書が砕けた、みたいな神話で始まりますよね。ルトラも理由は定かではないが、カルドラに反旗を翻したからにはよくない神なのだろうという判断で、徹底的に封印が解かれないように動いていたという描き方になっています。
ちなみにこの封印が破られて完全復活してしまうのが初代「ザ ファースト」の展開です。そのためビギンズはザファーストの前日譚という扱いになりますが…ファースト時には結構地形が変わっているあたり、ビギンズからファーストまでの期間は相当空いているとみていいと思います(100年以上は空いているのでは?と考えています)
女神ノンデス
ルトラを依代として、ミゴールが水神イクシアの代わりに「闇神ノンデス」として復活させようとしていた神。
- 祭壇には長いタコのような足がたくさんある
- イクシアの代わり、というセリフと海底にいることから水の神様だと思われる
- カムルと依り代のルトラが抵抗したことにより、結局復活は果たされませんでした
古い神であること以外は基本何もわかっていません。長いタコ足の真ん中には赤ん坊のようなものがいますが、これも正体不明です。本体のようには見えないが…。いやでも目覚めよ!とかいわれてるし本体なのか?クトール曰く、「太古より海淵に眠りし女神。その名を唱えるだけで海は震え、大地さえ軋む」らしく、相当強大な力を持った神であることだけは間違いなさそうです。
また、ゴリガンが「あの化け物の加護をバルテアスに向けてはならん!」といっているのですが、この加護が何なのかも不明なままです。ノンデス復活が阻止され、バルテアスも復活を果たせなかったので、強大な力(加護)を使ってバルテアスの封印を破るつもりでいたんでしょうかね?
ノンデスの元ネタはクトゥルフ神話の「ノーデンス(ノデンス)」だと思われます。ノーデンスは「大いなる深淵の主」で海神に近い性質を持ち、クトゥルフ神話では旧神の一柱とされることが多い存在です。旧き支配者などと敵対し、人間を助けることもあることから、今回「女神」「闇神」どちらの表記も使われているのかも知れませんね。
また、後半の舞台となる「闇神の神殿」がある「ルイエ島沖」も、クトゥルフ神話の海底都市「ルルイエ」が元ネタと思われます。ノンデスが眠っている闇神の神殿は、古き支配者が死んでできた場所と語られていて、この「古き(旧き)支配者」もクトゥルフ神話に出てくる単語です。
その他の用語まとめ
本編で出てくるやや専門用語っぽいものをまとめておきます。
- 呪詛:呪いのようなもの。かかると目が青くなり、普段とは異なる言動をするようになる。ティンダロス以外の守護者全員がかかっていたが、術のかけ方は不明(守護者レベルがかかるからには、相当な準備と力量が必要だと思いたい)。呪われた者の言動を見るに、抑えている負の感情が表に出ているような感じがする
- 万物の儀:巫女のみが扱える「結界の儀」の祭器。中に四属性の守りを入れることで、巫女が結界を結びなおせる。今回イシャラはここに四属性の印を入れなおして結界を結びなおそうとしていた。
- 禁術:巻物を使わず魔術ダメージを与える術。過去作にもあるが、今回は深潭の民が使う術で非常に強力なため「禁術」と呼ばれている。アコライト系のクリーチャーが使用
- ホムンクルス/亜神:オリジンがアカデミアで研究の末に作り出した人工生命体。校長はこれを「人が作りし神=亜神」と呼んだ。
- オリジン断章:オリジンが自らの足跡を綴った手稿。各地に残されている
ホムンクルス=亜神は新しい解釈だなと思った。これでいくと竜眼を移植されたザファーストのゼネスもある意味亜神なのか?とか思ったり。
初代「ザ ファースト」との繋がり考察
本作はザファーストの前日譚となるため、これは初代へ通じる設定だなーと感じた部分をここにまとめておきます。
アカデミア跡地=暗黒の奈落
ミゴールが崩壊するアカデミアの底に落ちたあと、その一帯は「暗黒の奈落」と呼ばれるようになった、と本編で語られます。初代の最終決戦マップがまさに「暗黒の奈落」であり、そこでバルテアス神が復活するというシナリオのため、アカデミア跡地=暗黒の奈落なのは間違いないでしょう。地図の立地も一致します。
リカドの村=廃墟の都市ナバト
カムルの故郷「リカドの村」は初代の「廃墟の都市ナバト」の位置に対応している、というのは私の中ではほぼ確定と見ています。位置関係の詳細は下のマップ比較で並べています。
ワールドマップで場所を照らし合わせる
ビギンズと初代のワールドマップを並べてみました。上が初代「ザ ファースト」のマップ、下がビギンズのマップです。

見比べてみて、おおよそ場所が合いそうな地点はこんな感じです。
- 地の宗都セレニア(ビギンズ) = 貿易都市スネフ(初代)付近
- シーダモの港(ビギンズ) = 城塞都市ロカ(初代)付近
- リカドの村(ビギンズ) = 廃墟の都市ナバト(初代)
- 学府セプトアカデミア(ビギンズ) = 暗黒の奈落(初代)
途中で地殻変動が起きたのか、マップの形が少しかわってしまい一部距離感が違いますが、ほぼ場所が変わってなさそうなのはやはりナバト(=リカド)と奈落(=アカデミア跡地)ですよね。この2つは物語上どちらの作品でも重要な地点なので、ここが動いていないのは納得感があります。
ちなみにビギンズの完全版マップ(周辺の島々まで含む全体像)はこちらになります。

マップの右下あたりに初代の「灼熱地獄ギルマン」「豊穣の地タリオ」がくるんですが、ビギンズではこの右下のエリアがぽっかりあいてて何もありません。周りの島々もあるし、是非DLCとかで追加ストーリー+新マップを追加してほしいですねー!
ちなみにバブラシュカ文字で地図になんか書いてますが、右上が「Northern Shores(北の海岸)」、左下が「Southern Ocean(南の海)」、アカデミア右上には「Bavrashka(バブラシュカ)」と書かれています。
プレイした感想
本編は「すべてを説明しないまま完結する」タイプの作りだったので、こうやって並べてみると、まだまだ考察の余地がある作品だな、と改めて感じました。同じバブラシュカ大陸を舞台としているため、ビギンズとファーストのマップを見比べるのが結構楽しかったです。
個人的にキーパーソンであるはずのルトラ(オリジン)の扱いが最後雑だったのがちょっと残念でしたね。ようやく足取りつかめて再会できたと思ったら捕縛されてて、会話もままならないままキーパーソン死亡のため、個人的に不完全燃焼でした!もうちょっと現在のルトラとお話してほしかったところ(基本オリジン断章とサブクエのみの登場で過去の姿しか見れないので)

再会したのがこの姿って悲しくない…?結局この後亡くなるしもうちょっと活躍してほしかったな。
あと周りがいくらカムルにお前父ちゃんオリジンって本当?って聞いても肯定も否定もしなかったので、最初息子に見せかけて実は違うのかな?もしかしてオニキスだったりする??とか思ってたんですが、なんか普通に2章で父さん!とか言い出して親子確定やないかーい!ってなりましたwあまり自分のことは人に話したくないタイプだったんだろうか…。まあ父親がオリジンとなると、なんか色々と面倒なのかもしれませんね。

個人的に最後に出てくるイシャラのこの王女姿がとっても好きでした!おてんば姫な感じがしますが、なんだかんだでちゃんと品格あるよね。ザファーストでは新しい世界とやらにはなっていないが、この後カムルとどういう世界を目指したのか気になりますね。

あとルトラはこのいたいけなターハント少年を誑かした(?)罪は重いぞ…。まあ元孤児ですので、生きる目的みたいなものをルトラから与えられて逆に嬉しかったのでしょうか。絶対に使命は全うするという、すごい覚悟でしたよね。
あと何気に孤児を引き取った=ルトラが父親ということになるので、内心実子と噂のカムルのことをちょっと羨ましがっていたのではと思ったり。そして実子を差し置いてターハントを育てているルトラは、やはり業が深いと思う…。
最後に…結局ルトラとカムルが言われてる「異能者」って何…?セプターはみんな異能者じゃないの…?セプターの中でも異常に強いってことかい…?じゃあターハントも異能者でいいのかい…?どうなんだい…?
▼ よかったら初代リメイクもどうぞ(2026年7月30日発売)
2026年7月30日には初代「カルドセプト ザ ファースト(初代リメイク)」も発売予定なので、続きの世界であるファーストが気になる方はぜひそちらも遊んでみてくださいませ~!ビギンズの展開の速さに慣れてしまうとか進行が遅く感じるかと思いますが、あれはあれでめちゃめちゃ楽しいので!!是非!!!
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