
基本情報
タイトル:moon
ジャンル:Remix RPG adventure(アンチRPG)
プラットフォーム:PlayStation、Nintendo Switch など
発売日:1997年10月16日(PlayStation・日本)、2019年10月10日(Nintendo Switch・日本・ダウンロード版)
開発 / 販売:ラブデリック / アスキー(PlayStation版)/Onion Games / Onion Games(Nintendo Switch版)
プレイ人数:1人
日本語対応:あり
公式サイト:公式サイト
Wikipedia:Wikipedia

今年の9月5日にmoonがswitchに移植されると発表されましたね!それを聞いて喜んだ人は多いんじゃないでしょうか。かくいう私も上記の通り喜んでた中の一人でした。ずーーっと一度プレイしてみたかったんですよね、moon。

発売日に買ったのは言うまでもない。今回は22年の時を超えて蘇った幻のゲームソフト「moon」の布教日記となります。基本ネタバレなしで紹介していきますので気になる方は一読いただき、ちょっとでも遊びたいセンサーにひっかかったのなら是非とも買って遊んでみてください。
最後らへんにミニゲームで行き詰った方クリアした方向けに小話を少々載せておきますので既にプレイ中・プレイ済みの方はそこだけ読んでいただければ幸いです。
▼目次
1 - そもそも何故moonの移植がこんなに騒がれているのか
2 - 何故アンチRPGと言われているのか
3 - 22年前のゲームは現代に耐えられるのか?
4 - ゲームの目的は何か?
5 - 最初は攻略を見ずにプレイしてほしい
6 - ミニゲームクリアのコツ
7 - moonのエンディングを見た方へ
そもそも何故moonの移植がこんなに騒がれているのか
他にもいっぱいレトロゲーは移植されているのに…。何故moonの移植はこんなに騒がれているのか。不思議に思っている方も多いことでしょう。そんな方のために、まずはmoonとは何なのか何故こんなに騒がれているのかなどを軽く紹介します。
まず、moonは1997年10月16日にプレイステーションで発売されたゲームです。「もう、勇者しない」というキャッチコピーとともにアンチRPGとして世の中にでてきたゲームでした。以下が当時のCMなのですが、アンチRPGと言うだけあってドラクエなど今までのRPGを否定した作りとなっております。(26/4/16 動画削除されてしまったようです。検索するとまだ残ってる動画もあるので気になる方は探してみてください)
同年の1月はあのFF7が発売されており、この頃はRPG全盛期。そんな中で生まれたmoonは本当に異色だったことでしょう。ただその作りと独特の世界観から、今なお一部に絶大な人気を誇っており初代PSソフトのなかでもかなりの名作と言われています。
名作ですが実は隠れ名作で、当時から遊んでいる人は少なく初代PSが役目を終えてからは手に入れるのが困難だったことから、「幻のソフト」「伝説のRPG」などと呼ばれていました。ソフトが市場にあまり出回らないため、投げ売りされる昔の作品たちとは違いswitch版が出るまでの中古ソフトの価格は大体6千円前後。新品ともなれば5万円前後をいくプレミアソフトでした。
サントラも2012年に廃盤となってしまっており入手が不可能なためswitch版がでた今もこちらは高値で取引されています(大体2~3万)
ここまでなら「一部に人気のレトロゲーが復活した」で終わるんですがmoonは復刻・移植が絶望視されていたため今回話題になっています。moonの販売は「アスキー」、開発は「ラブデリック」がしています。しかしラブデリックというゲーム会社は既に解散しており利権問題で再販の可能性が限りなく0に近い作品でした。その為moonをプレイしたい人はまずプレイステーション本体を用意し、プレミア価格のついているソフトを買うしか遊ぶ方法がありませんでした。
それが今回任天堂の呼びかけによりオリジナル版のスタッフ監修の元、完全移植されることになった。倒産、解散などで利権関係で死んでる作品が多い中moonが移植を果たしたのはファンにとって奇跡に近かったのです。moonの熱烈なファンだけでなく、私みたいな「遊びたいけどなかなか手がだせねーな…」という層にもわずか1980円(税込)で行き渡ることになったため皆歓喜しているのが今のmoonの状態です。
何故アンチRPGと言われているのか
それはmoonに「敵を倒してレベルを上げる」システムが存在しないこと、「勇者」という存在が絶対的な正義ではないこと、ゲームの住人達にも生活があること(昼と夜と曜日が存在している)などが大きな要因なのではないかなと思います。
どうして勇者はモンスターを殺すのか?勇者が旅してる間その他の住人たちは何をしているのか?などなど、moonはいわゆるRPGゲームの「裏舞台」のゲームなのです。
全てを遊び終えた後にみるエンディング…様々な角度から「RPG」に疑問を投げかけてくるmoonは「もう勇者しない」「アンチRPG」と言われるだけの理由があります。全てを終えエンディングを迎えた時ゲームになにか思うことがある。そんな内容のゲームです。
22年前のゲームは現代に耐えられるのか?
「moonって22年前のゲームでしょ?」「グラフィックとか、今の時代に耐えられるの?」そういう声が聞こえてきそうですが私は「現代ゲームと遜色ない出来」だと思っています。
確かにグラフィックなどは古く感じるかもしれませんがmoonのグラフィック自体が独特なため(粘土作りのようなグラフィックをしているし実際粘土らしい)「こういうゲームなんだな」と思うだけで全てが解決します。
操作性はかなりシンプルなためあれこれやりたい人には物足りないかもしれませんがこのゲームは後述する「ラブ」を集めることが目的であり操作などもそこに一点集中しているため操作性についても特に古臭さは感じないんじゃないでしょうか。
ゲームの目的は何か?
moonにはレベル上げが存在しません。敵を倒す必要がないためラスボスも存在しません。なのでレベルをあげてどこかへ行くという目的は存在しません。じゃあmoonのゲーム目的は一体なんなのか?それは住人達の「ラブ」を集めることにあります。
勇者が殺したモンスターの魂を救ったり住人達のお悩みイベントをクリアした際にお礼として「ラブ」がもらえます。文字通り住人たちの愛を集めてこの世界を救おうというのがこのゲームの大きな目的となります。
レベルという概念がないためHPもMPもありません。じゃあラブを集めるとどうなるのかというとプレイヤーの「行動時間」と「行動範囲」が長くなります。確かにこのゲーム、HPなどは存在しませんがゲームオーバーは存在します。それはいつかというと、プレイヤーのラブが尽きた時です。
プレイヤーの持つラブはこの世界を動ける時間に変換されます。moonには昼と夜、曜日があり時間が流れています。しかしラブが全然ない場合、動ける時間が限りなく少ないためゲームを初めたばかりのころは一夜さえ越せません。ベッドで寝るとラブが回復するため初めのころはちょっと散策しては寝るの繰り返しになります。
ただラブを貯めていくうちに夜を超え、朝を迎え、1日..2日.....と行動できる時間が伸びていきます。行動できる時間が延びるということは行動範囲が広がるという事。ラブを集め、プレイヤーの行動時間と範囲を増やしmoonワールドをあちこち練り歩きまたラブを集める…。狭いが、ある種類のオープンワールドが繰り広げられておりプレイヤーは朝、昼、曜日をまたぎmoonワールドを散策しながらみんなのラブを集めていくのです。
最初は攻略を見ずにプレイしてほしい
他ゲーならば「装備はこれがいい」「レベリングがあそこがはかどる」「ここにこんなアイテムがあり、あとで重宝する」...などなど。すいすい進めたい人は最初から攻略を片手に遊ぶ人も多いかと思いますができるなら、moonは一切攻略を見ずプレイしてほしい。
もちろんずっと見るなとはいいませんよ!私も最初は「攻略見ずにクリアしてやる!」って意気込んでたものの途中で行き詰ってしまって後半の一部を攻略サイトなどに頼りました。でもやっぱり最初は何も見ず、できるならペンとノートを用意して住人たちの様子などをメモしながらゆっくりmoonワールドを堪能してもらいたい。
moonってRPGというより、どっちかっていうと謎解き要素が強いんですよね。攻略を見ちゃうとわりとゲーム性が台無しになってしまうため行き詰まるまではぜひとも自力攻略を目指してほしいのです。みんなが「やっていない人には是非一度遊んでもらいたい」という理由、プレイした今なら私もその気持ちがわかります。なんだかあったかい、でも実はちょっぴり怖いそんなmoonワールドを皆様にも堪能してもらいたいのです。
以上!ここまでがネタバレなしの布教日記でした。以下からは既に遊び始めている人へのミニゲーム攻略メモとエンディングの蛇足をちょろっと書いてます。ミニゲームは「私はこうしたらクリアできたよ!」という内容となりますのでこれから遊ぶ人や苦戦している人の手助けになれば幸いです。
ミニゲームクリアのコツ
全ラブ集めようとした場合避けて通れないのがミニゲーム。個人的に難航したのがジンギスカンとバーンのイントロクイズ。それとmoon界屈指の難易度を誇るガマカツさんの釣りコンテスト。
●ジンギスカン
2ステージ目までは簡単ですが、3ステージ目から途端に難しくなりますよね。身も蓋もないんですが、ジンギスカンはたとえ死んでもめげずに何度も挑戦するしかありません。小技的な、これという攻略法が存在しないのです。
ただどうもゴールに入る直前に急降下や急上昇をしてたりするとそれが次のステージの最初に引き継がれるらしく始まった途端宇宙船が急降下してしまうことがたまにあります。なのでできる限り同じ高度を維持しながらゴールに突っ込むとクリアしやすくなるんじゃないかなと思います。
負けた場合は1からやり直しとなるためめげそうになりますがいつかはクリアできると信じて挑戦し続けるしかありません。
●バーンのイントロクイズ
釣りクエの次に私がハゲ散らかしてたのがこのイベントです。バーン堂のMD全部買うものの、32曲も覚えてられるか!!となり、曲名だけみて勘で進めるも勿論クリアできず。つらい。
最終的にどうやってクリアしたかというと少々頭の悪い戦法ですがイントロの出だし部分をメモして挑みました。テレーテレレーって聞こえたら、まんま紙にテレーテレレーとメモ。曲調もついでにメモ(テンポ早め、雰囲気暗めなど)それらしい曲名を選び、当たったらその横に曲名をメモ。メモにない曲だなと思ったら、曲調と曲名があってそうなものをチョイス
...という、ヤケになって思いついた戦法でしたが功を成したのかメモしだして3回目くらいでクリアすることに成功しました。クリアしたあとでyoutubeにMD集があることに気づいたんですがこれはこれで自力クリアした感があるので良しとします。
「どうしてもクリアできない!BGM覚えてられない!!」という方は、下記にMDのプレイリストを張っておきますので面倒ですがイントロ聞いてからyoutubeで該当のイントロを探し曲名を確認してから答えていけば、恐らく間違いないと思います。→ ラブデリック moon 動画再生リスト
●ガマカツの釣りコンテスト
これはもうね。完全に運です運!!どうあがいても運!!ヤマネコ軒で「キリキリソテー」を食べるのとMDで「月魚」をかけていると釣りの成功率があがるらしいのですがあくまで確率がびみょぉぉぉぉぉにあがるだけで絶対ではないです。運がよければ多分何も準備してなくても釣れます。
実際私はキリキリソテー食べてMDかけながらひたすらやってましたが結局80回くらいは挑戦する羽目になりました。失敗した場合1週間待ってられないため事前にセーブしたデータをロードするという作業の繰り返しです。
釣りコンテストは太陽の日の午前中1回しか遊べませんが小技で2回遊べるようにできるため「時間かかってでもいいから絶対釣りコンをクリアしたい!!」という人は以下の方法を是非お試しください。
【ガマカツ 釣りコンテスト 攻略方法】
1.最低10個の餌を準備し、やまびこの日(夜)に起きるようにセーブする
2.起きたらヤマネコ軒でキリキリソテーを食べる
3.忘れないうちにMD「月魚」をかけておく
4.夜の間に釣りクエ会場に着いておく
5.ガマカツがコンテストの準備をし始めたらこの位置にあるメモを読む。

このメモを読んでる間は時計が進まないのですが画面内のガマカツはせっせとコンテストの準備を始めます。準備が終わったのを見届けてからメモを閉じガマカツに素早く話しかけてコンテストに挑戦してください。
6.あとはひたすら祈って釣るのみ!!
もし失敗しても、メモを読んで時計を少し止めていたことにより釣りコンテストがギリギリ午前中に終わります。1回目で失敗した場合、素早くガマカツさんに話しかけてください。時計はまだギリギリ「日曜日の午前」を指していますのでもう一度釣りコンテストを受けることができます。
7.2回目も失敗した場合はデータロードだ!!みんながんばれ!

クリアした時は余りの嬉しさ写真撮っちゃったよね。
moonのエンディングを見た方へ
moonを伝説たらしめてる理由の半分がエンディングですよね。ゲーム内容もそうですが、当時あのエンディングは衝撃的だったと思います。あのエンディングは、moonに「ラブ」がないとなかなか理解できない気がします。
さて、色々と思うところのあるmoonのエンディング。バッドエンディングとトゥルーエンディングが存在するわけですが実はボツになったエンディングがもう一つだけあります。
結構衝撃的なエンディングというか私は「全然アリだな」と思ったエンディングだったのですが、内容が「火の鳥 異形編」に酷似しているということと「暗いから」という理由でボツになったそうです。
気になる方は下記からみれますので本編クリア後に是非一度見てみてください。このまま本編に出しても問題がないレベルで作りこまれています。
私は結構このエンディング好きですけどね。このループ世界を終わらせるには結局月の扉を開けるしかない。だからプレイヤーは、NOを選択するしかこの世界を救う道がない。CONTINUEでYESを選んだ場合、このエンディングにしてくれていたらNOエンディングが一味も二味も違った味わいになったんじゃないかなと思います。
例え実装されていなかったとしても、見ての通り結構作りこまれており最初は本気でこういうオチにするつもりだったということが伺えますので、それだけでまたmoonの世界を見る目が変わるんじゃないでしょうか。
ちなみにこれは豆知識ですが、発売当時のEDをみおわると「またどこかで」というメッセージがあったようなのですが、開発したラブデリックが既に解散してしまっているためswitch版では「THANKS FOR PLAYING」にかわっています。そして更にその画面で放置していると…....?
以上!布教攻略日記でした!確認したところ、クリア時の私のラブレベルはMAXの「愛のビッグバン」。ゲーム内時間では実に178週も遊んでいたようです。釣りコンの時間も含めればもっと行くんじゃないでしょうか。恐ろしい。
ちょっとでも興味を持った方は是非遊んでみてくださいませ。だって今ならなんと!!あのmoonが!1980円で遊べるんですよ!プレミア価格までついたあのゲームが!!1980円で!!遊ばない手はありませんよ。
© Onion Games
本記事内に使用している画像の権利は各権利者に帰属します。
コメント